金本監督 実りの安芸や!秋季C“MVP”5人…ただ合格点には「まだまだ」

[ 2017年11月20日 05:51 ]

才木(左)と談笑する金本監督
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 阪神は19日、高知県安芸市での秋季キャンプを打ち上げた。金本監督が18日間を総括。来季に飛躍を期待する中谷、大山、陽川、小野、才木の5選手の名前を挙げた。

 最終日、最後のメニューとなったフリー打撃を見ながら、金本監督の表情がゆるむ。過酷な18日間を耐えた選手たちを、ちょっぴり褒めてやりたい。キャンプ総括で恒例の投打MVPを求められたが、とても1人には決められなかった。

 「来季が楽しみな選手がいます。具体名を投打で1人ずつ?1人ですか。2人ずつにしてくれるかな」

 うれしい悩みだった。あいつも頑張った―。こいつも最後まで食らいついた―。参加全選手をMVPとした昨年のように、午前9時過ぎから始まって午後6時までの猛練習を完走した28選手の名前を出したかったが、今年は明らかに成長した姿を見せてくれた5選手に絞った。

 「野手は中谷、大山、陽川。陽川もひょっとしたらというのもありますしね。中谷がもう一歩(上に)行きそうな気がします。あとは大山が二皮ぐらいむけそうな気もします」

 来季2年目の大山は本格的に二塁と遊撃に挑戦。ポジションの幅を広げるとともに、打撃も確実にレベルアップした。甲子園のゴジラになれと言った陽川は実戦3試合連続で本塁打を放つなど魅力はたっぷり。「チャンスはあります」と三塁のレギュラー候補に昇格させていた。

 また今季20本塁打を記録した中谷には、さらなる飛躍に太鼓判。「彼なら絶対に30本を打てると思う。今年の・241の20本が終着点ではない」。素材を認めているだけに来季は10本の上積みを求めた。

 「投手ではやっぱり小野と才木かな。この2人は戦力になれるかなという感じはする」

 投手ではプロ1年目が終わった2人の右腕に注目している。長身から繰り出される速球は魅力十分。来季の開幕ローテーション候補に期待しているが、厳しさも忘れなかった。「(キャンプの合格点は)まだまだ」

 満点は付けないところが金本監督らしい。昨年はFAで糸井を獲得したが、早々と今年の補強は現有戦力の底上げと明言。南国の日差しで少し焼けた表情は、実りの秋だと語っていた。そして来春を楽しみにしていた。

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