MLB挑戦の牧田が告白 夢を後押ししたWBCオランダ戦「一歩外に出よう」

[ 2017年11月19日 09:52 ]

WBC第4回大会のオランダ戦での好救援が牧田(左)のメジャー挑戦へのターニングポイントに
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 ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦が決まった西武・牧田和久投手(33)が18日、初めて決断に至った思いを明かした。今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使すれば複数球団の争奪戦は必至だったが、米国での挑戦を決意。日本を代表するサブマリンが世界を舞台に躍動する。

 都内の病院でメディカルチェックを終え、取材に応じた牧田は晴れ晴れとした表情だった。球団の容認を得てポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦。「向こう(米国)に行ける選手は一握り。最後のチャンス。野球は日本だけじゃない。世界を見ることも野球人生のプラスになる。(米国で)1年でも2年でも長くやりたい」と語った。

 簡単な決断ではなかった。FA権を行使すれば争奪戦になる可能性は高かった。現在の年俸1億円から2倍以上で大型契約を提示されても不思議ではない。「凄く悩んだ。両親やいろいろな人に相談した」と揺れていた。

 大切にしたのは夢だった。侍ジャパンで2大会連続WBC出場。決断を後押しした試合が、今年の第4回大会の2次ラウンド・オランダ戦だった。同点の延長10回に救援するとメジャーの強打者、シモンズ、プロファー、ボガーツを抑えて2回無失点。「あの試合ですね。しびれる展開で抑えられたことが手応えになった」。33歳でリスク覚悟でのメジャー挑戦。「西武で日本一になりたかった思いもあったがWBCで得た経験は非常に大きかった。自分の性格は内向的だけど一歩外に出ようかな」と腹を決めた。

 西武への感謝の思いは強い。交渉の席で鈴木葉留彦球団本部長、渡辺久信シニアディレクターに「7年間チームに貢献してくれた。夢は応援したい」と声を掛けられた。「自分を必要としてくれる球団があれば。どこでもチャンスがあればやりたい」。海の向こうで新たな挑戦が始まる。(平尾 類)

≪希少価値高いサブマリン≫ 大リーグで有名な下手投げは80年代のロイヤルズを支えた通算244セーブのダン・クイゼンベリー。通算54勝86セーブの金炳賢(キムビョンヒョン)は「コリアンサブマリン」と呼ばれた。現役ではオリオールズのオデイ、マーリンズのジーグラー。希少価値は高く、今季年俸1億円の牧田の場合、ドジャース、ヤンキースなど資金力のある球団以外でも手を挙げられるため、複数チームが興味を示すとみられる。

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