【稼頭央という男】メッツ→ロッキーズ 06年も「環境が変わるのはいいこと」

[ 2017年11月18日 05:30 ]

渡辺SD(右)に帽子をかぶせてもらい笑顔を見せる松井
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 野球が好きでたまらない。42歳。抜群の身体能力を誇る肉体もまだまだ若いが、西武・松井は何より気持ちがヤングだ。「趣味は野球。給料はもらっているけど、野球に対して仕事をしている感覚はない」。そう公言する根っからの「野球小僧」。選手としてプレーを続ける道を選んだのは、いわば必然だった。

 あの目の輝きは今でも覚えている。メジャー移籍3年目の06年6月。休暇を利用して米国に松井に会いに行った。空港から連絡を入れると、なんと直前にメッツからロッキーズへのトレードを通告されたという。さぞや本人も困惑しているかと思いきや、第一声は「環境が変わるのはいいことですよ!」。一緒にランチを食べながら、笑顔で目をキラキラさせていた。

 常に前向きなのは野球が楽しくて仕方がないから。15年ぶりのライオンズ復帰。昔も今も、大きな目の輝きはまるで変わらない。(鈴木 勝巳=00、01年西武担当)

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