稲葉Jサヨナラ発進!開幕戦から日韓死闘 最後は田村が決めた

[ 2017年11月17日 05:45 ]

アジアチャンピオンS予選リーグ   日本8―7韓国 ( 2017年11月16日    東京D )

サヨナラ打を放った田村を祝福する日本ナイン
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 侍ジャパンは16日、開幕戦となった予選リーグ初戦の韓国戦で、延長10回の末、8―7で逆転サヨナラ勝ちした。タイブレーク方式の延長戦に突入した10回、3点を追う裏の攻撃で上林誠知外野手(22=ソフトバンク)が同点3ラン。最後は途中出場の田村龍弘捕手(23=ロッテ)がサヨナラ二塁打した。稲葉篤紀監督(45)は国際大会初陣で白星を挙げた。

 三重のドラマを制し激動の初陣を飾った。1点を追う9回1死満塁から京田の押し出しで同点に。タイブレーク制の延長10回に3点勝ち越されてどん底に叩き落とされ、その裏に上林がバックスクリーン右へ起死回生の同点3ラン。なお攻め手は緩めず、最後は田村の左中間二塁打でサヨナラ勝ちを決めた。

 グラウンドで喜ぶ選手と対照的に、稲葉監督はベンチで落ち着き払いコーチ陣と握手を交わしていた。4時間29分の激闘。打撃コーチだった15年プレミア12で手痛い逆転負けを喫した宿敵相手に劇勝。それでも「疲労感は想定内。選手の方が疲れている。僕はそこまでいっぱいいっぱいではなかった」。毅然(きぜん)と言った。

 主導権は失い続けたが、侍大将として陣を解かず胸を張った。「終了まで諦めることはないし、選手は“絶対いける”という表情だった。結束力が最後の最後に出た勝利だと思う」。延長10回1死一、二塁、就任前から指導し続けた“稲葉2世”上林が救った。

 指揮官は3番の近藤健との配置をこの日昼まで悩み抜いた。「山川の後を大事にしている」とし、宮崎合宿で全試合スタメン起用を伝え「彼と心中します」とまで言った。兄と弟が観戦する前で、稲葉監督そっくりの打撃フォームで輝いた22歳は「凄くうれしい。3点差ならいける気がしていた」。試合を決めた田村は「コンパクトに強い打球を狙った」とつなぎの野球を強調した。

 「国際大会はこういうものだと選手も分かったと思う。みんなでつかんだ1勝」。20年東京五輪での金メダル奪取へ。ミスは出た。それでも、無限の可能性と進むべき方向性を示した初勝利だった。(後藤 茂樹)

 ▽アジアプロ野球チャンピオンシップ2017 新設された国際大会。日本、韓国、台湾で総当たり戦を行い、上位2チームが決勝に進む。勝率が並んだ場合はTQB(1イニング当たりの得点率と失点率の差)が大きい方が上位に。DH制が採用され、使用球はWBSC公認球。球数制限はない。延長戦ではタイブレークとなり、延長10回の攻撃から無死一、二塁(打順は継続)で開始。予選は延長12回打ち切りで、コールドゲームはなし。賞金は優勝2000万円、準優勝500万円。

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