日本代表 日本ハムと引き分け 稲葉監督「いいチームに仕上がっているなという手応えは感じています」

[ 2017年11月12日 19:58 ]

選手交代を告げる稲葉監督
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 16日に開幕する「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する日本代表は12日、宮崎市で日本ハムと練習試合を行い、3―3で引き分けた。

 日本代表は2―3の5回、山川(西武)のソロ本塁打で追い付いた。本大会で先発が予想される薮田(広島)は先発して2回2失点、田口(巨人)は2番手で3回1失点、今永は3番手で2回無失点だった。

 稲葉監督に聞く

ー2回に近藤の二塁打後、犠打もあるかと思ったが、外崎が進塁打狙いだったが? 

「あそこは一回り目なので。一回り目はとにかく打たそうと。いろいろ作戦もやりたいんですけど、一回り目はとにかく選手に試合勘をということで。あそこは進塁打を、何とか打ちながら進めてほしいというサインを出して、見事にそれを外崎選手が打ってくれたので。こういうこともできるんだなと分かったので非常に収穫はありましたね」

 ー3回の攻撃も上林の盗塁があった後に犠飛で1点?

 「アウトになってもいいのでとにかく積極的に、特に練習試合は走りましょうという話はしていて。選手がそれをやってくれた。効果的だと思います」

 ー5回には大きな一発も出た

 「追い込まれてどういう打撃をするのかと見ていた。際どいところをしっかりと見極めて、追い込まれながらもああやって捉えるという、まあさすがだなと。山川選手が一番ホッとしているだろうし。日の丸の4番は非常にプレッシャーがかかる中でああいう一発が出るというのは本人の中でも自信になっていると思う。続けていってくれという話はしようかなと思う」

 ー終盤には無死一塁から送りバントもあった

 「試合展開の中で1回も追い越せていなかったので。とにかくスコアリングポジションに置いて、終盤は特に1点を取りにいくという姿勢を見せていくというところ。他の選手に対してのメッセージとしてもそう。終盤の1点。上林も当たっていたがあそこで送りバントで1点を取るという。そういうのは選手に伝わったのかな」

 ー1番京田もよく出塁した

 「やり慣れてますよね。源田選手の2番とね。1、2番どういうふうに打順として機能するかなと非常に楽しみにしていたんですけど、見事に京田選手は3本のヒットで出塁してくれましたし。今日はセカンドの守備も見たくて、今日はもう1試合丸々任せましょうということをコーチと話し合って。守備も機会は少なかったけど、僕はバッティングに影響するかなと考えていたけどそれが影響しなかったので。なかなか面白い1番だなと収穫はありましたね」

 ー桑原は9番から起点になる?

 「桑原選手とは色々話をした。DeNAで当然9番も打ったことがある中で、9番の大事さを本人に話して。9番から、下位から上位につなぐというのは大事なので9番は大事なポジションなんだよと話して。本人もそれを非常に理解してやってくれた。桑原選手の9番も良かったと思う」

 ー投手陣、薮田は? 「ちょっと初戦ということもあり、久しぶりの登板ということもあり最初は探り探りだったのかなというところはありましたけど。ですけどボール一つ一つは非常にいいボールを投げていましたし。試合までにしっかり調整してくれると信じています」

 ー田口は?

 「ブルペンからずっと球も良かったですし。今日も非常にいい球いっていましたし、けん制のアウトもあそこで苦しいところでああいうけん制ができる冷静さ、ああいうところもさすがだなというところ」

 ー今永は?

 「安定していますね。日本シリーズも見ていたし、いい時のそのまま今日も投げてくれた。安心しています」

 ー明日試したいこと?

 「明日は先発も少し変えようと思っていますし、投手も多和田が先発しますし。ポジション、打順含めて変えていきながらどうやって機能するのかというところをしっかりやっていきたいと思います。調子も含めてこの2試合で見極めないといけないので、いいオーダーをしっかり組めるように」

 ー近藤の5番は? 

「1、2番ですね。1、2番があれだけ出塁できて走れる中で、近藤選手はバントは少ない。1、2番が出た時に送りたいなという時に、近藤選手は打たせたいなというのがある。上林はバントがうまいので。打つのもすごいけど、ああいうところで送れるバッター。そして山川の後ろも大事なポジションだなというところで、近藤のバットコントロールや勝負強さが生かされるのかなというところで今日も5番にしました」

 ー山川の犠飛の後、近藤が二塁打した?

 「2死から追い込まれながらね、あれも左中間へ彼らしいヒットというかバットコントロールうまいなと。あらためて山川の後は大事だなと分かりましたね」

 ー今日の盗塁は本人たちの意図?

 「いや、とにかくこちらからグリーンライトを出して。積極的に走ってほしいということも伝えていますし。特に上林選手初球走りましたけど、アウトになったらどうしようという中、思い切って走ってくれた。ありがたいというか効果的な盗塁でしたね。桑原も二塁からワンヒットでアウトにはなりましたけど、ああいう1点を取るという姿勢はこの2試合はしっかり出してほしいというのは、アウトになってもいいのでとにかく次の塁を狙っていくという、ああいう積極性は大事なので続けていきましょうという話はしましたけど」

 ー1、2番はこれが軸に? 「まぁそうですねぇ、今日見ていても非常にあの1、2番は相手チームからしたらいやらしいのかなと。そういうのはありますし。明日もうちょっと試しながらやっていこうかなとは思っていますけど」

 ー桑原は9番に固定? 「固定ではないですね。どの選手が出るかなんてまだ決めてないですし。明日はまた違うメンバーでいこうと思っていますので。明日の試合をまた見ながら、最終的にどういう打順がいいのかなと?」

 ー監督自身は前回とは違う気持ちで采配した?

 「もちろんもちろん。もちろん日の丸を背負っているのでね。今日そういう話もしましたし。日の丸を背負っているという侍ジャパンということでしっかりやりましょうと話したし。選手たちもそのつもりでやってくれた」

 ー練習試合の難しさ?

 「勝つことを第一目標にやっているが、練習試合というのはいろいろ試すこともあるし、選手たちもやりたいこともあるだろうし。勝つということを頭に入れながら自分の調整もしなきゃいけない。そういう中ではよく2点取られてガタガタといかずに今日はよく粘ったのかなと。だいたいこういういろんなチームから集まったチームというのはなかなかこういう練習試合で一つのチームと戦う時に、僕も経験あるけど、なかなか勝てないんですよね。いろんな課題が出てきたりして。その中でも今日は本当に粘ってやってくれたし、3日間しか練習ない中で一つになって、ベンチでもよく声出ていましたし、選手同士も非常に声を掛け合ってましたし、いいチームに仕上がっているなという手応えは感じています。選手も全員使えましたし」

 ー打つべく人が打ち、足も使って

 「今日はいい形で出たと思う。初戦から出たのは非常に良かった。本当の大会になるともっと緊張感のある中でやっていくと思うし。でもある程度こうスピードも出しながら、打たすところは打ってもらうというのもできたし、非常にいい試合だったと思う。ファイターズさんに感謝したい」

 ー逆に課題は?

 「例えば初球から走って良いよというサインの時に、どうしてもバッターが見てしまうというか走り待ちをしてしまうというのが途中見られたので、そこの改善を今日はしましたけど」

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