“肥後のベーブ”ヤクルトドラ1村上 捕手から三塁転向プラン 打力生かす

[ 2017年11月12日 05:51 ]

九州学院の村上
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 ヤクルトがドラフト1位で指名した「肥後のベーブ・ルース」の異名をとる九州学院・村上宗隆捕手(17)に、内野コンバートのプランが浮上していることが11日、分かった。高校通算52本塁打を放った打力を最大限に生かすため、球団内で議論したとみられる。

 10月28日に熊本市内の同校で行われた指名あいさつでも、SDを兼任する小川監督は「複数を守れることに越したことはない」と柔軟な考えを示していた。ヤクルトでは捕手の定位置に中村、控えでも打力のある西田もいる。

 一方、内野手は二塁手の山田を除き、定位置をつかみきった選手はいない。捕手で鍛え上げられてきた村上のコンバート先は一、三塁が濃厚だが、一塁は強打の外野手が入る可能性もあり、最有力先は三塁になりそうだ。

 今季の三塁手はレギュラーで座るはずだった川端が、椎間板ヘルニアの手術で1軍出場なし。荒木や谷内、西浦もポジションを奪取できなかった。来季も本命は川端になるが、腰のコンディションが不透明だ。小川監督が「将来は日の丸をつけてほしい」と話すほどの逸材で、期待が大きい村上の将来性も踏まえて三塁に挑戦させる可能性が高い。

 12日には熊本市内で仮契約に臨む。一日でも早く、1軍で自慢の打力を生かせるように、「金の卵」を育てていく。

 ◆村上 宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日、熊本県生まれの17歳。5歳から野球を始め、詫麻南小では捕手。長嶺中時代は熊本東リトルシニアで捕手兼内野手。九州学院では1年春から正一塁手で同年夏に甲子園出場。1年秋から正捕手となり、3年夏は熊本大会決勝で秀岳館に敗退。1メートル87、95キロ。右投げ左打ち。

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2017年11月12日のニュース