赤松、感謝の更改 胃がん闘病から復活へ目指す来春100%!

[ 2017年11月9日 06:17 ]

契約更改を終え取材に応じる広島の赤松(共同)
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 胃がん切除手術からの復活を目指す広島・赤松真人外野手(35)が8日、広島県廿日市市の大野練習場で900万円減の年俸2700万円(推定)で契約を更改した。野球協約で定められた減額制限(1億円未満は25%まで)いっぱいの減俸にも前向きに球団への感謝を口にした。

 「病気になって何もできていないので(減額は)仕方ない。それより“戦力として見ているので、早く体調を戻して頑張ってくれ”と言ってもらった。こういう環境を与えてもらい、ありがたい」

 1月に手術を受け、入院中の病理検査でリンパ節への転移が複数判明。担当医からステージ3と説明されてリハビリすれば野球ができる希望は減退、「頭の片隅にもなかった」抗がん剤投与を半年間に渡って受け入れた。7月11日から3軍でトレーニングを再開し、現在は2軍の由宇キャンプに合流中だ。

 ただ「総合的に見たら、状態はまだ50%ぐらい」と言う。普通に打撃練習をこなす一方で、全力走からの切り返しなど辛いメニューもある。「スタミナや持久力をつけるのに時間がかかるのか、これがMAXなのかが分かっていない」。手足にはしびれも残る。

 だからといって闘志はなえていない。10月に受けた患部の断面を撮影するCT検査では異常なしだった。来年1月で術後1年。1軍に参戦する日を目指し「とことんまでやる」。その思いは不変だ。「まずは体力面や技術面をしっかり戻すこと。来春100%に戻るのが理想。元気な姿を見せられるように頑張らないといけない」。来季の契約を終え、力強く誓った。

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2017年11月9日のニュース