ドジャース、大谷二刀流「OK」 三刀流計画も!

[ 2017年11月9日 05:40 ]

外野で体を動かす大谷
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 ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長(40)が7日(日本時間8日)、今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する意向を表明した日本ハム・大谷について、二刀流を容認する姿勢を示した。今季の総括会見。フリードマン本部長は「詳細に調査を続けているが、言及するのは時期尚早」と話すにとどめたが、二刀流の可否を問われると、雄弁に語り始めた。

 「両方できる才能のある選手には実行可能」と断言。さらに「もし、それだけの才能がある選手とサインすることができたら、クリエーティブなチャレンジをとても楽しみにしている」と歓迎した。

 ド軍は花巻東1年時からマークを続け、大谷が3年時に一時、メジャー挑戦を表明した際には本命視されていた。あれから5年。今回も有力候補に挙げられており、フリードマン本部長も8月に自ら来日して札幌ドームでの試合を観戦するなど、熱意を示してきた。

 大リーグの新労使協定により、今年から25歳未満の海外のプロ選手獲得に費やせる契約金が制限され、最初はマイナー契約となる。そのため、条件面で差はつかない。交渉で何をアピールするかが重要となり、大谷がメジャーでも続けたい意向を持つ二刀流の容認は必要不可欠となる。

 「スケジュールやリカバリー(体力回復)期間を工夫すれば、(二刀流は)実行可能」とフリードマン本部長。ド軍が在籍するナ・リーグは指名打者制がなく、先発投手も打席に立てる。さらに「三刀流」プランを温めている可能性もある。ポストシーズン限定で外野を守り、救援起用する形だ。大谷獲得へアピールする。(ロサンゼルス・奥田秀樹通信員)

 ≪14年まで外野も≫ 大谷は新人だった13年3月29日西武戦で「8番・右翼」で開幕スタメンに名を連ねた。1年目は先発で右翼45試合、左翼4試合。途中で左→右、投→右、代打→右、右→投もあった。外野での守備率は・988。14年は左翼で2試合、右翼で6試合に先発、守備率は10割だった。野手としての出場はこの年の7月13日ソフトバンク戦に「3番・左翼」で先発したのが最後。15〜17年は野手として出場していない。

 ▽ポスティングシステムの現状 新システムは日米間の交渉が続いている。本来なら11月1日から申請が可能だったが、旧システムは10月31日で有効期限が切れた。そのため現在は、新システム合意まで申請時期は先送りの状態。新システムは、年俸総額の15%などパーセンテージに応じて譲渡金を支払うというもの。大谷は労使協定によって年俸総額が低く抑えられるため、譲渡金の上限額を据え置くなどの例外措置も検討されている。

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