木田画伯も仰天 初の1軍キャンプは伝説のスター集結

[ 2017年11月8日 10:30 ]

ドライスデール氏の指導に感謝する木田画伯
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 日本ハム・木田優夫GM補佐(49)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、秋季キャンプについて。チームは来季へ向け、沖縄県国頭村で若手中心に練習の真っ最中ですが、現役時代の思い出と言えば米カリフォルニア州パームスプリングスで行われた巨人の秋季キャンプです。かつてのメジャーのスーパースター、ドン・ドライスデール氏(故人)も指導に訪れたあのキャンプを振り返り、今の選手たちの飛躍を願っています。

 ファイターズは1日から、沖縄の国頭村で秋季キャンプを行っています。若手選手中心ではありますが、来年優勝するためには重要なキャンプです。

 僕が初めて1軍の秋季キャンプに参加したのは実は国内ではなく、アメリカのカリフォルニア州パームスプリングスでした。1988年シーズン終了で王貞治監督が退任され、新監督に藤田元司さんが就任されました。そして翌年の優勝のためにジャイアンツが最初にした改革が秋季キャンプを海外で行うことでした。僕は入団2年目で、まだ1軍経験がなかったのですが、当時ファームがアリゾナ州で行われた教育リーグに参加していたので、そこから僕を含めて何人かが合流しました。

 初めての1軍キャンプで戸惑いもあったのですが、それ以上に驚いたのがメジャーリーグで活躍した元スーパースターの人たちが臨時コーチとして来ていたことです。ジャイアンツのコーチ陣からも「こういう機会はめったにないので、一度頭の中を空っぽにして彼らのアドバイスを素直に聞きなさい」と言われるくらい珍しい形のキャンプでした。

 その中で一番印象的だったのが、メジャー通算209勝で殿堂入りもしているドン・ドライスデール氏の存在でした。アドバイスも、ボールのリリースの仕方を教えてもらったり、凄く勉強になったのですが、それ以上に臨時コーチ陣の中でも圧倒的な存在感があったことを覚えています。僕自身、このキャンプをきっかけに翌年は開幕1軍入りし、翌々年から1軍に定着できるようになりました。残り何日かですが、選手にとってもチームにとっても、実りのある秋季キャンプとなることを信じています。 (日本ハムGM補佐)

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2017年11月8日のニュース