涙の工藤監督「いや、もう苦しかった」3連勝から“崖っ縁”2年ぶり日本一

[ 2017年11月4日 23:39 ]

SMBC日本シリーズ2017第6戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2017年11月4日    ヤフオクドーム )

<ソ・D>サファテと抱き合うソフトバンク・工藤監督(右)
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 就任3年目で2年ぶり2度目の日本一。選手の手で7度、宙に舞ったソフトバンク・工藤公康監督(54)は、涙をためた目を真っ赤にしながら激闘を振り返った。

 「いや、もう苦しかったです。3連勝した後、2つ負けて…。僕自身も勝たなきゃいけないという中で、選手が実力以上の力をヤフオクドームで出せたことが何より幸せです」。1点を追う9回、内川の起死回生の同点ソロで追いついた。守護神サファテが来日初の3イニングを投げ、延長11回に伏兵・川島の右前打でサヨナラ勝ち。「5回に3点取られたときも決めると、絶対勝つと」。その執念が9回の内川の一打からの劇的なドラマを呼んだ。

 インタビュー中、「内川キャプテン!」とベンチの内川をお立ち台に呼び寄せると「最高の男です!みなさん拍手をお願いします」と地元のファンに呼びかけた。

 昨季は11・5ゲーム差を逆転されリーグ優勝を逃がし、日本シリーズ進出もならなかった。そして今シリーズも3連勝しながら2連敗。工藤監督に重圧はあったはずだ。「今までにない最高の気分。選手のみんな、本当にありがとう」。偽らざる本音だった。

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2017年11月4日のニュース