宮崎“がばい弾”!浜口と“佐賀コンビ”奮起「明日も全力で」

[ 2017年11月2日 05:33 ]

SMBC日本シリーズ第4戦   DeNA6―0ソフトバンク ( 2017年11月1日    横浜 )

5回無死、宮崎は左越えに先制ソロ本塁打を放つ
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 「がばい兄貴」が後輩に届けた。5回先頭のDeNA・宮崎が和田のツーシームを完璧に捉えた。左翼ポール際上段への先制ソロ。過去3戦奪えなかった先制点をもぎ取った。

 「バッテリーが本当に頑張っていたので。何とか塁に出ようと思い、いい形で点数が入ったので良かった」

 同じ佐賀出身の新人・浜口と福岡出身の高城が奮闘していた。8回にもダメ押しの右前適時打で勝負強さを発揮し3安打2打点。広島とのCSファイナルSでは初戦に敗れ、相手のアドバンテージを含めて0勝2敗に。窮地の第2戦で浜口が勝利投手となり、ソロを含む3安打3打点の宮崎が打のヒーローとなっていた。困った時の、がばいコンビがまたも救世主となった。

 先制弾直前には円陣が組まれ、コーチ陣から指示を受けた。「積極的にどんどんいこう」。待球などせず、ガンガン振るのがDeNA打線の怖さだ。それが和田の四隅を突く精密制球の前に、見逃し三振がそこまで4つ。宮崎も2回に2球ストライクを見逃し、3球目のチェンジアップを引っかけて三ゴロに倒れていた。反省を生かし、ファーストストライクを捉えてスタンドに運び「うまく反応できた。いい方向には向いていると思う」と力強くうなずいた。

 打率・323で初タイトルの首位打者を獲得。首位打者の日本シリーズでの決勝弾は同じ51番が代名詞の96年イチロー(オリックス)以来で、右打者では63年長嶋茂雄(巨人)以来54年ぶり。セガサミー時代の12年都市対抗1回戦ではその長嶋氏の前で逆転満塁弾を放ち、見初められ全国区へと名を売った。

 「こういう舞台でやれるのは自分にもチームにもプラス。もう負けられないので明日も全力でいく」。昨季まで固定できなかった筒香の後を打つ5番に座り、何度も救ってきた。頼れる男が打線のへそに座るから、今年のDeNAは強い。 (後藤 茂樹)

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2017年11月2日のニュース