【巨人秋季キャンプ】柿沢 胸に刺さった由伸監督の訓示…二塁手争いへ「まずは開幕一軍」

[ 2017年11月2日 10:50 ]

<巨人宮崎秋季キャンプ>ロングティーをする柿沢
Photo By スポニチ

 今季固定できなかった巨人の正二塁手争いへ、割って入る。チーム内では「柿ピー」の愛称で呼ばれる23歳。プロ5年目の柿沢貴裕内野手だ。

 今季1軍出場はなかったが1日からの宮崎秋季キャンプメンバーに抜てきされ、初日に約1500スイング。体の反動を生かした力強い振りで、左右に打球を飛ばした。

 「今まで、人生で一番キツかったです。しっかり打てるようにやっていきたい」

 キャンプイン前日、宿舎で行われた全体ミーティング。高橋監督の「今季はいい成績が収められず、チームは来季に向けて新しい力を必要としている」という訓示が、胸に刺さった。二塁に若手を使って成長を期待したが、実らなかった。後半戦は二塁・マギー、三塁・村田。開幕前に「非常事態」として想定した形を取るしかなかった。来季こそ山本、辻、吉川尚らとの競争を制して、正二塁手の座を射止める。

 16年12月に楽天からトレード移籍。今季は開幕前まで1軍に同行したが、直前で2軍落ちした悔しさがある。ジャイアンツ球場ではスケールの大きさを感じさせる打撃は磨いた。「まずは開幕1軍に入って、結果を出し続けられるようにしたい」。地獄の宮崎キャンプ初日を終え、帰路につく頃には暗闇が迫っていた。(記者コラム・神田 佑)

続きを表示

2017年11月2日のニュース