阪神・坂本 打って走って“矢野野球”体現 “初星”に貢献

[ 2017年10月31日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   阪神2―1楽天 ( 2017年10月30日    SOKKEN )

4回、左前適時打を放つ坂本
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 阪神・坂本が、指揮官の掲げる「積極野球」を体現して見せた。「8番・捕手」で先発出場して迎えた3回の第1打席に快音が響いた。

 「自分のスイングをしっかりできるように意識しました」

 ともにファウルでも初球、2球目と打ちに行って攻めの姿勢を貫くと、3球目をしっかり捉え、右前に運んだ。1死一塁となって、打者・江越の3球目にはスタートも切って、二盗に成功。走塁でも果敢に攻め抜いて、好機を演出した。

 積極性に火が付いた背番号12の見せ場はさらに続いた。4回の第2打席は、2死一、二塁で安楽の初球を左前にはじき返し、リードを2点に広げる適時打。2打数2安打の好結果に「満足しちゃうので、満足しないように」と表情をきりりと引き締めた。

 就任直後から「(選手には)積極的に何かやらせることを伝えていく」との方針を打ち出してきた矢野2軍監督は、坂本のハッスルプレーに大きくうなずいた。

 「足が速いわけじゃない坂本にしたって、(盗塁を)狙ってくれた。盗塁もずっと準備をしていたから盗塁できたと思う」

 指揮を執って2試合目で手にした初勝利には「勝ちは(別に)ええねんけど」と首を振っても、坂本の示した姿勢が、大きな収穫となったことは確かだ。

 「(秋季キャンプでは)振る力強さとスイングスピードを求めてやっていきたい。盗塁を刺したりとか、個人的なスキルを上げていきたい」

 梅野らとの激しい正捕手争いを見据え、坂本は闘志をたぎらせた。

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2017年10月31日のニュース