【追球】痛恨の捕球ミス…“最低限”を選択できなかった倉本のベースカバー

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１７第２戦   ＤｅＮＡ３―４ソフトバンク （ 2017年10月29日    ヤフオクドーム ）

＜ソ・Ｄ＞７回１死一塁、柴田からの送球を倉本（左）が落球し、一走・柳田の二進を許す
Photo By スポニチ

　２つのアウトを狙い、１アウトも取れず勝利も逃した。ＤｅＮＡは救援陣投入で逃げ切りに入った７回、手痛い守りのミスが出た。

　３―１の１死三塁から、砂田が柳田に中前適時打されて１点差。パットンに代えた１死一塁で、今宮の強いゴロが二塁手・柴田の右を襲った。スライディングキャッチして振り向きざまの二塁送球を、倉本が捕球できずに失策。１死一、二塁となったピンチが逆転劇につながった。

　「僕が反応しないといけなかった」と倉本。二塁ベースのやや中堅寄りに走り込み捕球→一塁転送を狙ったが、体勢が崩れていた柴田の送球はわずかに本塁寄りだった。倉本のベースカバーの速度、勢いも強く、「ずれ」に対応できなかった。右打者の速い打球。二塁カバーの勢いを抑えても併殺は取れた。何より最低でも二塁封殺を取り、２死一塁なら展開も違った。

　「流れを手放したのでこういう結果になって当然。ここ一番は、１つのミスで点を取られる」。倉本は敗戦の責任を背負い込んだ。　（春川　英樹）

　▼ＤｅＮＡ・パットン（中村晃に逆転打を浴び）厳しい状況ではあったが、それはシーズンも変わらない。ただ、今日はうまくいかなかった。