サファテが締めた 3番手・森被弾、救援陣PS初失点も

[ 2017年10月30日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2017第2戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2017年10月29日    ヤフオクドーム )

<ソ・D>9回を締めてナインとハイタッチするサファテ(右)
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 「ウオォーーー」。スタンドから大歓声が起こった。1点リードすれば、もう大丈夫だ。9回には、この男がいる。一塁ベンチからソフトバンクの守護神サファテがマウンドに駆け上がった。

 先頭・宮崎にはストライクが入らない。4球連続ボールで四球を与えたが、柴田の犠打で平常心に戻った。「先頭打者にはアドレナリンが出過ぎた。でも、バントで1つアウトをもらえたので落ち着いて投げられた」。CSからラッキーボーイぶりを発揮している乙坂を高めの154キロで空振り三振に斬ると、最後は戸柱をフォークで空振り三振。プロ野球記録となる54セーブをマークしたレギュラーシーズンと同じように「お辞儀のポーズ」で勝利を喜んだ。

 圧倒的な仕事ぶりがクローズアップされるが、サファテは「みんなが仕事をしてる」とブルペンの一体感を強調する。この日は外国人初の通算200セーブを達成した際に、直筆の手紙を書いてくれた弟分の森が、6回に宮崎の勝ち越し2ランを浴びた。第1戦までポストシーズン18回1/3無失点だった鉄壁の救援陣がほころびを見せかけたが、ブルペンで集中力を切らすことなく、最後を締めくくった。

 自身3度目の日本シリーズで通算4セーブ目。頼りになる最強クローザーは「しっかり準備して、横浜で決められたら」と日本一だけを見据えていた。 (森 寛一)

 ▼ソフトバンク・森(6回2死一塁から宮崎に勝ち越し2ランを浴びる)あそこは歩かせて次の打者と勝負することもできた。打たれたことを反省して、あと2つ勝ちたい。

 ≪連勝発進のV確率74%≫ソフトバンクが逆転で2連勝。シリーズでソフトバンクの逆転勝利はダイエー時代の03年阪神第1戦(1―2→○5―4)以来14年ぶり。これでヤフオクドームでは11年第7戦から8連勝。シリーズの同一球場最多連勝は70〜73年巨人が後楽園で記録した10連勝だが、8連勝は87〜91年西武が西武球場、95〜15年ヤクルトが神宮球場でマークしたのと並ぶ2位タイになった。なお、シリーズ連勝スタート(△○○を含む)は過去35度のうち26度優勝しており、V確率は74%。

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2017年10月30日のニュース