大谷 清宮に“無休のススメ” 入団前も「練習はずっとやっていた」

[ 2017年10月30日 05:30 ]

室内練習場に姿を見せた大谷
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 右足首の手術を受けて千葉・鎌ケ谷でリハビリ中の日本ハム・大谷翔平投手(23)が29日、球団がドラフト1位指名した早実・清宮幸太郎内野手(18)に「無休のススメ」を説いた。自身の経験を振り返ったもので、高校生史上最多タイの7球団が競合した大器にとって「金言」になりそうだ。

 素直な気持ちだ。注目の清宮について、大谷が初めて言及した。「僕とは比べものにならないので…」。花巻東時代に最速160キロ、通算56本塁打を記録した怪物だったが、歴代最多とされる111本塁打を誇るスラッガーに敬意を表した。

 自身はドラフト前にメジャー挑戦を表明。日本ハムから強行指名を受け、熟慮の末に入団を決断したが、注目度は清宮に劣らなかった。そんな中でも大谷は「練習はずっとやっていた、変わらずに」と当時を振り返る。新人合同自主トレの前日から約60メートルのキャッチボールで力強い球を投げ、周囲を驚かせた。休むことなく練習に打ち込んだ成果だった。

 大谷は今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦の意思を固めている。清宮と一緒にプレーする可能性は低いが、「無休トレ」の体験談は、後輩にとって貴重な助言になるだろう。

 12日に右足関節有痛性三角骨を除去する手術を受け、25日に退院。リハビリを開始した27日から3日連続で、器具を使わず自分の体重を利用した「自重トレーニング」で下半身を強化した。「やれることは限られる。焦らずやりたい」。天気次第だが、30日にも屋外でウオーキングを再開する。

 「二刀流」から「怪物スラッガー」へとつながるスーパースターへの系譜。北の大地で大輪の花はきっと咲く。(柳原 直之)

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2017年10月30日のニュース