【Wシリーズ舞台裏】名物「高架走るSL」車掌は高所恐怖症

[ 2017年10月30日 05:30 ]

ワールドシリーズ第4戦   アストロズ2―6ドジャース ( 2017年10月28日    ヒューストン )

ミニッツメイド・パーク名物の蒸気機関車に乗るボビー・バスケスさん
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 ミニッツメイド・パークの名物は、中堅から左翼ポールに向けて高架を走る22トンの巨大蒸気機関車だ。アストロズの選手が本塁打を打つと汽笛を鳴らして走り、釣り鐘を叩く音がドームにこだまする。この日のスプリンガー、ブレグマンの一発も大いに盛り上げた。

 車掌を務めるのは「ボビー・ダイナマイト」の愛称で知られるボビー・バスケスさん(39)だ。「アストロズファンで育った私にとって最高の仕事。野球を見られて、本塁打が出るたびに盛り上げる。世界で一番ラッキーな人間だと思っているよ」。車掌歴は01年から17年目。休んだのは10試合だけだ。実は高所恐怖症だそうで、20メートルの高さから「なるべく下は見ないようにしている」と笑った。

 「去年、末期がんの9歳の少年がアルテューベに本塁打をねだったら、本当に打って線路まで届いた。ボールをその子に届けたら、物凄く喜んでくれてね」。車掌生活で、特に忘れられない日になったそうだ。 (シリーズ取材班)

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2017年10月30日のニュース