ソフト内川 古巣への感情は「邪魔なもの」 ミスター超えPS5度目MVP狙う

[ 2017年10月28日 10:40 ]

SMBC日本シリーズ第1戦 ソフトバンク―DeNA ( 2017年10月28日    ヤフオクドーム )

練習中に笑顔を見せる内川
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 同じ土俵ではない。ただ、偉大な記録を超えられる機会を得た。ソフトバンクの内川はCSで3度目のMVPに輝き、14年の日本シリーズと合わせると4度受賞。5度目なら日本シリーズで4度のMVPを誇る巨人・長嶋茂雄を上回るポストシーズン最多となる。

 「いい場面で打順が回ってくるからこそ、CSのMVPがあった。MVPのために打つわけではなく、勝つために打つ。結果が最終的に個人的なものにつながるだけのこと」

 ファイナルSでは同一シリーズでCS史上初の4試合連続本塁打を放ち、CS新記録の5試合連続打点も挙げて18打数7安打、7打点と爆発した。2年前の日本シリーズは左肋骨骨折で欠場している。「前回いなかったので、ここにくるまでは何事もないように生活しようと思った」。ただ、無事に開幕へ向かうことを願いつつ、この決戦を待った。

 プロ入りから2010年までの10年間在籍した古巣との頂上対決。それでも感傷に浸ることは拒絶した。「日本一を決める試合でそういうものは意味がない。勝って日本一になりたいだけ。僕にとってはそれ(古巣への感情)は邪魔なもの。それを背負ってまで野球する必要はない」。背負うものは4番、そして主将の重責だ。今季は首痛や左手親指骨折などで2カ月以上離脱しており「日本一でチームのみんなへ恩返しがしたい」。“ミスター超え”となれば、恩返しは必ず果たせる。 (福浦 健太郎)

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2017年10月28日のニュース