金本監督、高山再生へ金言 課題は「タイミングの取り方」と「スイング軌道修正」

[ 2017年10月22日 05:52 ]

足を上げてタイミングを取りながら、フリー打撃を行う高山
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 阪神・金本知憲監督(49)が21日、2年目の今季は不振にあえいだ高山の再生に向け(1)タイミング(2)スイング軌道――を課題に掲げた。

 「(課題は)タイミングだけでしょう。バットの軌道が遠回りするから。そこだけ。タイミングは教えようがないからね。自分の頭でタイミングを取るわけだから。早くタイミングを取ることと、インパクトまで最短距離で、スイングが波打たないように。その2つだけ自分で調整できたら、彼もいいものを持っているからね」

 その打撃センスの良さに、将来の主軸候補となる可能性を見いだし、監督就任直後の15年ドラフトでは1位入札。ヤクルトとの競合を制して獲得に成功した逸材だ。

 高山も期待に応え、1年目の昨季は134試合出場で打率・275、8本塁打、65打点をマーク。セ・リーグ新人王を受賞し、2年目の今季はレギュラーとして開幕スタメンに名をつらねるなど、さらなる活躍が期待された。だが、不振による2軍降格を命じられるなど103試合出場で打率・250、6本塁打、24打点と主要打撃3部門すべてで数字を落とした。

 素材は抜群のはずで、指揮官も「春まで良かったんだけどね。去年の秋のキャンプもよかったし。今年のキャンプ、オープン戦も順調に来て、やってくれるもんだと思っていた。どこで狂ったのか」と首をかしげる。

 打率3割、30本塁打を打てる可能性を持つ高山の再生はチーム力アップに直結する。金本監督が指摘するポイントは2つ。言い方を変えれば、それ以外の部分には問題がないということだ。「(秋季キャンプは)彼次第でしょう。僕と片岡が思うのは、タイミングが遅い、バットが遠回りする。それだけ」。「打の高山」は「投の藤浪」とともに、来季の金本阪神の大きな「伸びしろ」になる。 (惟任 貴信)

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2017年10月22日のニュース