楽天 職人・藤田がピンチを救う「流れを切るプレーができて良かった」

[ 2017年10月18日 22:58 ]

パ・リーグCSファイナルS   楽天3―2ソフトバンク ( 2017年10月18日    ヤフオクD )

 楽天の職人・藤田の頭脳的なポジショニングがチームのピンチを救った。

 2点リードの7回1死一、二塁。左の代打・長谷川勇に対してルーキー左腕の高梨がマウンドに上がった。この場面で、二塁を守っていた藤田は打球の方向を読んだ。

 「高梨のスライダーなら、一、二塁間に飛んでもボテボテのゴロになるはず」――。長谷川勇が外角のスライダーを引っかけて一、二塁間に打球が飛んでも、球足が遅ければ追いつける。そう判断して、藤田はあえて二塁ベース寄りにポジションを取った。5球目。強烈なゴロは、まさに藤田が位置していた二塁ベース付近に飛んできた。ハーフバウンドを合わせて処理し、二塁のカバーに入った遊撃手の茂木にトス。さらに一塁に転送して併殺が完成した。

 「流れを切るプレーができて良かった」と藤田。梨田監督も「いいプレーをしてくれた」と絶賛したが、「いや、誰でも併殺が取れますよ。落ち着いてなかったけど、落ち着いたふりをしていました」というのは藤田の照れ隠しだ。この日も守備固めで途中出場。13、14、16年と3度ゴールデングラブ賞に輝いた守備の達人は、読みの部分でもやはり卓越している。

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2017年10月18日のニュース