西武、お寒い拙攻で終戦　気温１１度…得点圏で７の０、４三振

パ・リーグＣＳファーストＳ第３戦   西武２―５楽天 （ 2017年10月16日    メットライフドーム ）

７回２死一、二塁、空振り三振に倒れた秋山（右）の横で選手交代を告げる辻監督
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　メットライフドームがため息に包まれる。西武は本拠地開催の地の利を生かせず、１勝２敗でＣＳファーストＳ敗退。辻監督は悔しさをしまいこむように静かに話した。

　「残念です。負けるつもりはなかった。シーズン終わったんだよね。よく頑張ったよ。選手は必死でやった」

　負けてはいけない焦りが力みに変わった。初回に先頭の秋山が右中間三塁打も後続が倒れ無得点。その後も打線が再三の好機を生かせない。得点圏で７打数無安打４三振。秋山は５回２死三塁、７回２死一、二塁で空振り三振に倒れ「個人的に勝負弱かった。得点圏で１本打っていれば流れは変わっていた」と悔しさをにじませた。

　それでも、３年連続Ｂクラスから２位に躍進。辻監督就任１年目でチームは変わった。６９０得点、１２９盗塁はいずれもリーグ最多。機動力で相手を揺さぶり、集中打で大量得点を叩き出す。新人の源田、山川、外崎の若手も成長した。

　「（１勝してから２連敗でＣＳ敗退に）悔しさは倍だと思うが、大きな財産になってくれれば良い。この悔しさを反省しつつ、来年に向かいたい」

　短期決戦で味わった勝負の厳しさを糧に、来季は０８年以来、１０年ぶりのリーグ優勝を狙う。（平尾　類）

　▼西武浅村（９回にソロ本塁打）主将で始まったシーズン。何とか形にしたいと思ったけどチームに何もできなかった。個人として悔しい。

　▼西武山川（初回２死三塁で空振り三振に倒れるなど３打数無安打）後悔はしていないが、まだまだ、全然、力不足だと感じた。