阪神・岩貞、ファイナルS進出信じ調整「しっかり投げるだけ」

[ 2017年10月17日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第3戦   阪神―DeNA ( 2017年10月17日    甲子園 )

キャッチボールで調整する岩貞
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 阪神が広島とのファイナルSへ進出すれば、移動日なしで挑む18日の第1戦の先発マウンドは岩貞に託すことが濃厚になった。16日は甲子園球場のブルペンで投球練習。通常なら登板2日前に相当する調整に合致した。

 「自分は任されたところでしっかり投げるだけです」

 汗だくで室内練習場から引き上げ、多くを語ることなく短い言葉に強い決意をにじませた。笑顔はない。17日にDeNAと雌雄を決するチームの勝利を信じ、最高のコンディションに仕上げるだけだ。

 託されたバトンは極めて重要だ。ファイナルSはレギュラーシーズン1位に1勝のアドバンテージがある。初戦を取れば、五分の星に戻せる一方、敗れれば4戦先勝のシリーズで一気に不利な状況に追い込まれてしまう。2戦目以降に勢いを与えるためにも岩貞には快投が期待される。

 5回1失点で5勝目を挙げた9月30日の巨人戦でレギュラーシーズンでの登板を終えた後は「みやざきフェニックス・リーグ」に参加。9日の巨人戦で能見の後を受けた5回から登板して5回1失点という上々の内容を披露し、最終の実戦調整を完了した。

 昨季10勝からの飛躍を期待されながら4年目の今季は開幕から不振に陥るなど本来の力を発揮できずに5勝10敗で不本意な成績に終わった。特に広島に対しては通算14試合で白星なしの9連敗中。1年分の逆襲を込める大舞台は訪れるのか。祈る思いで運命の決戦を見守る。(遠藤 礼)

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2017年10月17日のニュース