広島 広陵・中村1位指名公表の理由「他球団に来てくれるなという思い」

[ 2017年10月15日 05:30 ]

広陵の中村
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 広島は14日、広島市南区の球団事務所でスカウト会議を開き、今月26日に開催されるドラフト会議で広陵・中村奨成捕手(18)を1位指名することを公表した。早実・清宮や即戦力投手を回避し、今夏の甲子園で清原和博(PL学園)を超える1大会6本塁打の大会記録を更新しチームの準優勝に大きく貢献した地元のスター獲得を目指す。

 2時間に及ぶ会議を終え、姿を見せた苑田聡彦スカウト統括部長は26日のドラフト会議を前に、隠すことなく1位指名選手の名前を明言した。

 「1位は広陵の中村君でいくことになりました。すんなり決まりました。20〜30年に一人というようなすごい肩がある。肩だけでもプロで飯を食っていける」

 広島生まれの広島育ちという地元のスター。今夏の甲子園大会で6本塁打した長打力と並び強肩も大きな武器。捕球から二塁送球完了までのタイムは2秒を切ればプロ級とされるが、平均1秒85。過去には1秒76を計測したこともあるという。

 松田元(はじめ)オーナーも「肩が強くて(打撃では)インサイドのさばきがうまいのが魅力」と高評価。その上で「(入団すれば)地元のファンには喜んでもらえる。全国のファンにも将来、獲ってよかったと思ってもらえると思う」と決断に自信をのぞかせた。

 今秋ドラフト戦略においては、プロ志望を表明し目玉選手とされた高校通算111本塁打のスラッガー、早実・清宮の指名回避を今月2日に公表。1位候補として残った中村と即戦力投手との間で熟慮が重ねられてきたが、この日、一本化された。苑田部長は公表したことについて問われると「すっきりした。他球団に来てくれるなという思い」と、中村を候補に挙げるライバル球団をけん制する狙いがあることも示唆した。

 チームは昨秋ドラフト4位で指名した坂倉(日大三)がルーキーイヤーの今季、ウエスタン・リーグ2位の打率・298を記録しシーズン終盤に1軍デビュー。来季以降の飛躍が期待される。松田オーナーは中村を獲得した場合もライバルと競争させて成長を促す考えだ。

 「来年(中村が頭角を現すの)は難しいと思うけど、3〜5年の間に出てくる選手。坂倉と中村が育てば15年ぐらいキャッチャーの心配がいらなくなる」

 各球団ともに正妻育成に悩む中、さらなる正捕手候補の獲得で盤石へ――。強いカープがさらに精強となる青写真は確実に描かれている。 (柳澤 元紀)

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