【有藤通世 視点】初回先制2ラン データを超越した西武・浅村ミリ単位の技術

[ 2017年10月15日 09:20 ]

パ・リーグCSファーストS第1戦   西武10―0楽天 ( 2017年10月14日    メットライフドーム )

<西・楽>初回、浅村は左越えに先制2ランを放つ
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 死球のあとに一発。初回、先制2ランを浴びた楽天・則本は「しまった」と思っただろうが、打った西武・浅村が素晴らしかった。内角高め、ボール気味の直球。少しでも打つポイントが投手寄りだったらファウルかポップフライだったろう。ここ、しかないタイミングでさばいたことで、打球は切れずに本塁打になった。豪快なスイングの裏に、ミリ単位でボールを捉える技術があった。

 その浅村は3回、先頭で迎えた2打席目は四球。いけいけの姿勢になりがちなところで冷静さを併せ持ち、5点奪取の起点となった。この日の西武打線で徹底されていたのが、この選球眼と粘り。則本の決め球フォークを含め、ギリギリのところで見極めていた。3回まで88球、打者1人で平均4.2球を投げさせて5四球を選んだ。

 投げ合う相手は菊池。則本は失点を少なくしなければ、と重圧を感じていただろう。そんな右腕を、じわじわと追い詰めた「粘り」。個人ではなくチーム単位で統一された意識こそが、短期決戦では鍵となる。(スポニチ本紙評論家)

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