【鈴木啓示 視点】「内もある」序盤の意識付けでメッセ有利に

[ 2017年10月15日 09:40 ]

セ・リーグCSファーストS第1戦   阪神2―0DeNA ( 2017年10月14日    甲子園 )

<神・D>6回無失点の力投を見せたメッセンジャー
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 走り込みで鍛えた下半身を使って投球してきた我々の時代の常識からは考えられない阪神・メッセンジャーの力投だ。走れない期間もキャッチボールを継続して肩の状態を落とさなかったと聞いた。今回の登板に合わせた彼の熱意もさることながら、負傷明け、しかも中3日で大事な初戦に送り出した金本監督の勇気を称賛したい。しっかりコミュニケーションを取れ、選手掌握ができている一例だ。見事な決断だった。

 調子自体は決してよくなく、立ち上がりから慎重だった。追い込んでも決めきれず、ファウルを重ねられても四球は一つも出さなかった。技術的な粘りに加え、精神的な粘りがあった。初回のロペスと筒香には初球に速球で内角を突いた。いずれもボール球でも「内もある」と思わせることができた。長打を避ける基本は外角低めでも、配球が偏って踏み込まれれば安全な球ではなくなる。序盤の意識付けが効いた。救援陣も合わせてDeNAの中軸3人を計1安打に封じた勝利で阪神が圧倒的優位に立った。(スポニチ本紙評論家)

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