ソフトB内川 アゲアゲ弾「緊張感を持ってやれるかが大事」

[ 2017年10月13日 05:30 ]

紅白戦の6回、左越えソロ本塁打を放つ内川
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 主将の復活弾だ。ソフトバンクは12日、ヤフオクドームで紅白戦を行い、内川聖一外野手(35)が左中間ソロを放ち、左手親指骨折からの回復ぶりをアピール。直後の松田宣浩内野手(34)とのアベック弾となり、18日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへ士気は高まってきた。

 主将がヤフオクドームに快音を響かせた。6回だ。白組の「4番・一塁」で出場した内川はカウント3―1から鋭く振り抜いた。打球はライナーで左中間に突き刺さる。左手親指骨折から復帰後、初めてのアーチ。7月19日の西武戦以来、約3カ月ぶりの一発で回復ぶりを証明した。

 「打った、打てなかったというのはたいした話ではない」

 本人は素っ気ないものの、内野ゴロで凡退した1、2打席目も強い打球だった。9月30日のオリックス戦で実戦復帰したばかりの4番が、18日に始まるCSファイナルステージに照準を合わせている。

 主将の復活弾に“お祭り男”も続いた。直後の松田が初球を左翼テラス席にぶち込んだ。ゆっくりとダイヤモンドを一周し、ベンチ前でハイタッチ。そして、誰もいない観客席に向かって「熱男〜っ!!」のパフォーマンスまで披露。「気持ち良かった」と笑った。

 公式戦と変わらぬ松田の“熱演”には訳があった。「勝ち負けを意識すると、モチベーションが違う」。紅白戦とはいえ、より実戦に近い、雰囲気をつくりだし、集中力を高める狙いだ。松田の発案で、この日から電光掲示板には11日から始まった紅白戦の勝敗を白星マークで表示し、決戦ムードをあおった。両ベンチから声が響き、実戦さながらの紅白戦が展開された。

 中軸の2発も飛び出し、工藤監督は「いい形が出始めてるね」とうなずいた。内川も「みんなで緊張感を持ってやれるかが大事」とチームの“一体感”に手応えを感じている。 (後藤 実穂)

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2017年10月13日のニュース