阪神ドラ1大山 あるぞ!CS史上初新人4番 金本監督が示唆

[ 2017年10月13日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第1戦   阪神―DeNA ( 2017年10月14日    甲子園 )

大山は金本監督(後方)の見守る中、快音を響かせる
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 阪神・金本知憲監督(49)が12日、14日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)でドラフト1位・大山悠輔内野手(22)を4番起用する可能性を示した。新人4番が実現すれば両リーグのCS史上初。大胆な選手起用も視野に入れ、就任2年目で初の短期決戦に臨む。

 DeNAとのファーストS開幕を2日後に控え、温めている大胆な選手起用プランが明らかになった。戦場となる甲子園球場で全体練習を終えた金本監督が大山を4番起用する可能性を示唆したのだ。

 「並びによっては、あるかもしれない。とにかく調子のいい者を使っていかないと。長い期間を見据えて戦っていくわけじゃないから。守り優先とか、走り優先とか、そういうのはあるかもしれないけど。基本的には調子のいい選手、乗っている選手を使っていく」

 4番大山―。新人4番起用が実現すれば07年導入のCSでは両リーグ通じて史上初だ。決して夢物語ではない。レギュラーシーズンでも大山を12試合で4番起用した実績を持つ。加えて打順の並びの観点でも3番・糸井、5番・福留の左打者2人の右の大山が挟まる形は座りがいい。

 そして何より調子がいい。公式戦最終戦となった10日の中日戦では7号ソロを含む3打数2安打4打点。この日のフリー打撃でも中堅から右方向を意識しながら快音を響かせた。見守った指揮官も「状態はだいぶ、いいね。疲れも取れてきたのかな。今の状態的には大山の方が(中谷より)いいかもね」と大きくうなずいた。「でも(調子は)変わるからね」と付け加えたが、4番起用の条件は満たしている。

 当の大山も慎重に言葉を選びながら手応えを口にした。

 「いっときよりは振れている感覚はあるけど、調子はよくても試合で打たないといけないので、いかにコンタクトできるかが一番、重要。風があると思いますが、逆方向にも強い打球が飛んでいたと思う。それはいいこと。自然にできるようになれば、この前の試合みたいに、いいところに打球が飛ぶと思う」

 落ち着いた口調に頼もしさが備わる。初のCSへ向けても「しっかり準備だけはしておきたい。(雰囲気は)ちょっと違うと思いますが、シーズンとは違って負けられない試合なので」と一戦必勝で臨む覚悟も示した。たとえ4番ではなくとも一塁での先発出場は濃厚。若き主砲候補が打倒DeNAの原動力となる。(惟任 貴信)

 ≪最年少23歳シーズン≫04年にパで始まったプレーオフ、07年から両リーグで導入されたクライマックスシリーズ(CS)で新人の先発4番は一人もない。CSの最年少4番は13年浅村(西)の23歳シーズンで、大山(神)が出場ならこれに並ぶ。また、ポストシーズンでの新人4番は86年日本シリーズで清原(西)が全8試合に先発したのが最後。

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