侍J稲葉監督 巨人・田口が主役 U24侍エース指名

[ 2017年10月13日 05:30 ]

巨人の秋季練習で畠(左)と汗を流す田口
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 「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(11月16〜19日、東京ドーム)に出場する侍ジャパンのメンバーが12日発表され、11球団の25人が選出された。2年連続2桁勝利を挙げた巨人・田口麗斗投手(22)は20年東京五輪を目指す同世代の星となることを誓い、稲葉篤紀監督(45)も会見で主戦としての期待を口にした。

 ジャイアンツ球場での秋季練習でラニングやノックで汗を流した田口は若き侍戦士としての自覚と決意を口にした。

 「日の丸を背負う責任は大きい。日本プロ野球界のために、僕ら若い世代が盛り上げていきたい」

 招集メンバーの中で、田口の実績はずばぬけている。4年目の今季は巨人の「先発3本柱」の一角として26試合に先発。自己最多の13勝(4敗)を挙げ、防御率3・01という好成績を残した。昨年11月のオランダ、メキシコとの強化試合で侍ジャパン入りしたが、同13日のオランダ戦で2回4安打4失点。「ちょっとしたミスが大きなダメージになる。昨年のこともあるので、なんとか払しょくしたい」と早くもリベンジに燃える。

 今回のメンバーでフル代表の経験がある先発投手は田口だけ。稲葉監督も「見た目には勢いがないかもしれないが、バッターは非常に打ちづらい」と評価した上で「日の丸を背負って戦ったことがある。そういう選手がこのチームを引っ張ってもらって、いろんな事を伝えながらやってほしい」とエース格に指名した。今季15勝で飛躍した薮田とともに、中核を担う。

 今大会は20年の東京五輪のメンバー入りを懸けたサバイバルの序章でもある。田口も3年後を強く意識しながら戦いに臨む。「結果を残した選手が残っていく。今回はアンダー(24歳以下)だけど、いつかトップチームに選ばれたい」。3年後の金メダル獲得のため、まずはアジアの頂を目指す。 (重光 晋太郎)

 ▽アジアプロ野球チャンピオンシップ2017 日本、台湾、韓国で総当たり戦を行い、上位2チームが決勝に進む。DH制が採用され、延長10回からはタイブレークとして無死一、二塁で開始。使用球はWBSC公認球で投球制限はなし。賞金は優勝2000万円、準優勝500万円。

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