マー君、中継ぎ待機だ!ヤンキース指揮官が投手総動員宣言

[ 2017年10月12日 05:30 ]

ア・リーグ地区シリーズ第5戦   ヤンキース―インディアンス ( 2017年10月11日    クリーブランド )

地区シリーズ第5戦を前に記者会見するヤンキースのジラルディ監督(共同)
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 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は10日(日本時間11日)、11日(同12日午前9時8分開始予定)のインディアンスとの地区シリーズ第5戦に投手総動員で臨む決意を示した。「全員が使えるはず。唯一使えないのは(第4戦で7回を投げた)セベリーノ。他の投手は全員使える状態になる」と明言した。

 指揮官は第3戦で快投した田中の投入について9日に「本人と話して決めたい。彼の状態がどうなのかが重要」と話していたが、シリーズ最終戦を翌日に控え決断した。通算348本塁打の主砲エンカーナシオンがスタメンに復帰して万全となるイ軍打線に、勝負どころでは先発陣も惜しみなくつぎ込む。

 田中を温存して勝利した場合、13日(同14日)のアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に中4日で向かう可能性が高い。この日は敵地に移動前のヤンキースタジアムで調整した田中。8年ぶり世界一の「ジョーカー」として、重圧のかかる場面に備える。(クリーブランド・大林 幹雄)

 ≪2勝2敗で第5戦、ヤ軍突破率・429≫95年の地区シリーズ創設以降、ヤ軍が2勝2敗で第5戦を迎えたケースは7度あり、3勝4敗で突破率・429。今年と同様に2連敗から2連勝で第5戦を迎えたのは01年の対アスレチックス一度だけ。同年は勢いのまま3連勝で逆転突破し、マリナーズとのリーグ優勝決定シリーズも制し、ワールドシリーズ(ダイヤモンドバックスに敗退)まで進出した。

 ▼ヤ軍サバシア(第5戦に先発)チームはシーズン中に何度も厳しい場面を乗り越えてきた。ホームに戻って(次のシリーズを)戦えないとは思っていない。

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2017年10月12日のニュース