履正社は北、大阪桐蔭が南に?来夏甲子園出場2枠、大阪ブロック分け再編案

[ 2017年10月12日 08:00 ]

今年のセンバツで履正社を破り優勝を決め喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン
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 来夏に100回を迎える全国高校野球選手権大会(甲子園)を前に、全国屈指の激戦区・大阪のブロック分けが再編される可能性が出てきた。来夏の大阪大会は南北2地区で実施され、各優勝の2校が甲子園に出場する。大阪府高野連では記念大会へ向けたブロック分けの話し合いが続いており、9月末に作成された1回目の原案で、これまで履正社とともに北地区だった大阪桐蔭が南地区に振り分けられたことが判明した。

 1915年に始まった全国高校野球選手権大会(当時は全国中等学校優勝野球大会)は来年夏に節目の100回目を迎える。日本高野連で4月19日にあった同大会の運営委員会で、記念大会を史上最多の56校参加で行うことが既に決まっている。例年2代表の北海道と東京に加え、参加校数が多い千葉、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7府県で2校が出場する。

 2校が出場する場合、代表校を南北で分けるのか東西で分けるのかは各都道府県の裁量に委ねられており、大阪府高野連は100回大会も従来通り、南北で代表校を一つずつ選出することを既に決め、日本高野連にも通達している。大阪大会では80回記念大会を機に夏の予選は3回戦まで北地区と南地区にブロック分けされているが、来夏はその区分けが一部再編される見通しとなった。

 南北の境目は、大阪市と東大阪市を通る中央大通。大阪府高野連の関係者は「今回も中央大通を一つの境目にして(ブロック分けの)原案を作成しています」と明かした。大阪市以外では大東市より以北にある学校を北地区に、東大阪市以南を南地区としている。99回大会は北地区が85チーム(90校)、南地区が91チーム(94校)だった。前出の関係者は「加盟校数をそろえるために、再度区分けしています」と説明を加えた。

 大東市にある大阪桐蔭も豊中市にある履正社もこれまでは北地区に区分けされてきたが、ここに“メス”が入る可能性もあるという。関係者は「大東市の学校が南に来る可能性もあり得ます。市内でも南の学校が北地区へ移動することがあるかもしれない。加盟校数をそろえるよう調整しています」と話した。実際、9月末にあった理事会で区分けの担当者から提示された原案で大阪桐蔭は南地区に振り分けられた。

 大阪勢は過去、春夏の甲子園大会で計8校がのべ22度の優勝を誇るなど、通算364勝を挙げる全国屈指の激戦区だ。今春の選抜大会決勝では大阪桐蔭と履正社による史上初の大阪決戦が大きな話題を呼んだ。11日は秋季大会準決勝で大阪桐蔭が近大付を破り、14日の決勝で履正社と激突する。

 近年の大阪をリードしてきた両校の区分けは各校からも注目されている。大阪夏の陣が大きく様変わりする可能性も秘める今回の区分け。両校が南北に分かれるのか、それとも――。今後、原案をもとに理事会で協議され、11月にも区分けがまとまる見通しだ。

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