広陵・中村 有終V「有言実行できた」

[ 2017年10月9日 16:53 ]

愛媛国体・高校野球硬式の部   広陵7―4大阪桐蔭 ( 2017年10月9日    坊っちゃんスタジアム )

優勝した広陵は歓喜の胴上げ
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愛媛国体・高校野球硬式の部は9日、坊っちゃんスタジアムで準決勝と決勝が行われ、今夏の甲子園大会で準優勝に輝いた広陵(広島)が今春選抜覇者の大阪桐蔭(大阪)を破り、大会初優勝を飾った。広島勢と大阪勢の決勝は2年連続。今秋ドラフト1位候補の中村奨成捕手(3年)が有終Vで高校生活最後の大会を締めくくった。

 中村は仲間の手で宙を舞った。「国体に来る前から中井先生を胴上げしようとみんなで言っていました。有言実行できて良かったです。3年間、中井先生の下で一生懸命やってきて良かった」――。自身初の全国V。ドラ1候補の捕手は安堵の笑みを浮かべた。

 広陵は初回、先頭の大橋昇輝内野手(3年)が中前打で出塁し、犠打で二進。続く3番の中村は三塁内野安打で1死一、三塁と好機を広げた。4番・加川大樹外野手(3年)が右翼へ2点適時三塁打。中村も快足を飛ばし、一気に本塁へ生還した。3回に4点を奪われて逆転を許したが、4回に高田誠也外野手(3年)の左中間二塁打で同点に追いつき、5回は佐藤勇治外野手(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功した。

 中村は準決勝・東海大菅生(東京)戦後、決勝への意気込みを口にしていた。「最後は気持ちで戦う。夏の甲子園決勝は(花咲徳栄に)負けたので、リベンジの意味でも勝ちたいです」。その準決勝では三遊間を極端に狭めた“中村シフト”にも動じず、5回に遊撃内野安打を放ってチャンスを広げた。

 今夏の甲子園で1大会個人最多記録を塗り替える6本塁打を放ち、準優勝に貢献。一気に評価を高めた。仲間と戦った高校最後の大会を最高の形で終えた。「指名していただけるのかドキドキします」。背番号2は26日に迫る運命のドラフトへ、最高の弾みをつけた。

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