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韓国KIAで奮闘、中村武志バッテリーコーチ 捕手育成の経験、いずれ日本でも

今年2月、練習試合で韓国KIA・中村コーチ(右)と笑顔で記念撮影する楽天・星野副会長
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 プロ野球のレギュラーシーズンは全日程がまもなく終了し、14日からCSが開幕する。ファーストSは、セ・リーグが阪神(2位)とDeNA(3位)、パ・リーグは西武(2位)と楽天(3位)が激突。日本一を懸けたポストシーズンの熱戦がいよいよ幕を開ける。

 お隣の韓国に目を向けると、KIAタイガーズが3日のシーズン最終戦に勝利して。レギュラーシーズン1位が確定。韓国シリーズ(日本球界における日本シリーズ)の出場権を手にした。8年ぶりとなる快挙に貢献したのが、中日などで活躍した中村武志バッテリーコーチだ。

 14年シーズン限りでロッテのバッテリーコーチを退任し、KIAに入団して今年で3年目を迎えた。「韓国の野球は基本は直球中心で、日本のような緻密さではなくて力勝負。変化球を交えた配球で打者を打ち取るという考え方を浸透させるのは難しい。“頼むから変化球を投げてくれ”と頼んだこともある」。野球文化の違いを感じながらも、捕手育成に尽力している。

 驚くことも多いという。「バッテリーミーティングに誰もノートもペンも持ってこない。信じられなかった」。試合中に捕手がノートにメモをとったりチャート表をつけることは日本では当たり前となっているが、その習慣は韓国にはないという。「最初はまず“常にノートを持っておけ。マンガでも何でもいいから、とにかく書く癖をつけろ”と言うことから始めた」。バッテリーミーティングは3連戦の初戦にしか行われておらず、中村コーチは個別に全試合でミーティングを開くようにした。

 根気強く選手たちと向き合うことで、選手たちの意識も少しずつ変わってきたという。「ミーティングでも積極的に質問をしたり、試合中にも配球のことを聞いてくるようになった。教えると次の日には成長を感じられる」。守備の要の捕手が成長することで、開幕前に断トツの優勝候補だった斗山ベアーズを抑えてリーグ1位の座をつかみとった。

 「日本では自分がやってきたことをベースにして教えていたけど、今は選手に合わせながら指導するようになった。自分の中で、伝え方のアプローチが変わったと思う」

 現役時代は中日・星野仙一監督(現楽天副会長)に鍛えられ、指導者としてはロッテ・伊東勤監督のもとで配球論や育成論を学んだ。「韓国でもいい経験をさせてもらっているし、指導者として得るものも大きい。いつか日本球界に戻って、この経験を生かしたい」。捕手の育成は球界の大きなテーマだ。日本でも再び、経験も実績も豊富な中村コーチの力が必要とされるとされる日が来るはずだ。(記者コラム・重光 晋太郎)

[ 2017年10月8日 10:00 ]

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