有終Vを…広島退団の石井コーチ「一番やり残したことは日本一」

[ 2017年10月6日 09:43 ]

今季限りでの退団を発表した広島の石井コーチ(右)と河田コーチ
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 広島は5日、石井琢朗打撃コーチ(47)と河田雄祐外野守備走塁コーチ(49)の今季限りでの退団を発表。両コーチが会見を行った。主な会見の内容は以下の通り。

 【石井コーチ】

 ――退団の理由は。

 「一番の理由は家族。家族が東京にいるので、これは今に始まった話ではない。分岐点、分岐点で、その都度、家族から戻ってきてほしいというのがあった。僕もそういう気持ちがありながら、カープというチームに未練があって現在に至る。選手時代からこのチームは絶対に強くなるという思いがあり、その過程に少しでも携わっていたいという自分がいたので、多少家族に我慢してもらった。わがままを聞いてもらっていた。2年連続リーグ優勝というところで、踏ん切りがいいかもなと。優勝が決まった時点で球団に意思を伝えた」

 ――やり残したことは。

 「現役のときもそうだけど、悔いなしに終わっていくことは、人生終わるまでないと思う。そういう意味では、日本一になることが一番やり残したことだと思っている。やるのは選手だけど、もう一回選手には良い思いをしてもらいたい。そのためにも最後まで自分の仕事を全うしたい」

 ――今後について

 「家族のいる東京を拠点とした中での、仕事にはなってくると思う。家族には今まで迷惑をかけてきた。家族5人そろってゆっくりできる、一緒にいられる期間というのは、今を逃したらほぼなくなってしまうのかなという気持ちもある。後悔はしたくないと思う」

 ――広島ファンに向けて

 「とても熱く温かく、家族みたいな存在。球場でもたくさんの叱咤激励をいただいた。感謝の言葉で片付けていいかわからないけど、感謝という気持ちしかない」

 【河田コーチ】

 ――退団について。

 「今は辞めることよりも、CSと日本シリーズで頭がいっぱい。2年間気持ちよく仕事をやらせていただいて、感謝の気持ちでいっぱい。プライベートというか一身上というか、家のこと、家族のこともあって、いろいろなことが複雑に重なり合った中で決めた」

 ――広島での2年間のコーチ生活について。

 「だいたいは僕の意見を通していただいて、僕のペースでやらせていただいた。その中で、選手たちが話を良く聞いて実行してくれた。その結果が2連覇という最高の結果になった。仕事としては非常に充実していた。特別にこうしなさいといったところは少なかったが、スタッフの言うことをよく聞いてくれている選手が多い。新井にしても、石原にしてもベテランがまずやってくれたというのが大きなところだった。選手たちに感謝している」

 ――ポストシーズンに向けて。

 「クライマックス(シリーズ)を勝たないと日本シリーズはない。僕は今までどおり『走ってくれ』と、監督、ヘッドと話し合いながら指示を出すだけ。その今までどおりを継続するのが難しいところでもあり、短期決戦なのでプレッシャーもかかる。当たり前のことが当たり前にできていないと難しい試合になってくると思う。そこがちゃんとできるように指導していきたい」

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