元阪神・井川 鳴尾浜“ラス投”3回1失点「やりきった感ある」

[ 2017年10月6日 05:30 ]

BFL選抜0―16阪神2軍

3回1失点と力投したBFL兵庫の井川
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 元阪神のエースで、関西独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の兵庫に所属する井川慶投手(38)が5日、同リーグ選抜の一員として鳴尾浜球場での阪神2軍との練習試合に先発した。初回に陽川の中犠飛で失点して3回3安打1失点。最後は原口を全6球の直球勝負で空振り三振に仕留め、「1年間精いっぱいできた。あとはなるようにしかならない。やりきった感はある」と充実感をにじませた。

 今季は兵庫のエースとして11勝0敗、防御率1・10という抜群の成績で優勝に貢献。今後はNPB球団からのオファーを待つ姿勢を示し、「機会があればいいが、なければ仕方ない。今はすっきりしています」とすがすがしい表情を浮かべた。兵庫の高下沢(こうげ・たく)球団代表は来季残留を求めている一方、「これで一区切りにしたいのかな…と感じた。最後は井川さんの決断になると思います」と進退を見守る考えを強調した。

 後輩選手に対してシート打撃登板での“恩返し”を企画中でも、実戦は今回が今年最後の予定。98年から9年間過ごした阪神2軍の本拠地が現役最後かもしれない舞台になったのも縁だろう。鳴尾浜での登板はオリックス時代の15年4月28日以来、891日ぶり。やりきった男は最後にファンから拍手を浴びて思い出の球場を後にした。

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2017年10月6日のニュース