則本14勝 球団タイ今季10度目2桁K 2位西武に2差接近

[ 2017年10月3日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天2―1西武 ( 2017年10月2日    メットライフD )

<西・楽>6回2死満塁、岡田を空振り三振に打ち取りガッポーズする則本
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 楽天・則本昂大投手(26)は2日、西武を6回1失点に抑え、14勝目を挙げた。10三振を奪い、11年田中(現ヤンキース)に並ぶ球団最多のシーズン10度目の2桁奪三振を達成。今季214奪三振は、西武・菊池を抜き、リーグトップに立った。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催を懸けた2位争い。3位の楽天は2位・西武に2ゲーム差に詰め寄り、3日も対戦する。

 吠えた。右拳を握りしめマウンドを降りるともう一度吠えた。則本は6回、2四球などで2死満塁のピンチを招いた。打者は岡田。フルカウントからの7球目。135キロスライダーで空を切らせた。

 「絶対に勝つつもりでマウンドに上がった。西武の打線は強いので慎重にいきすぎたが、最少失点に抑えられて良かった」

 6回1失点で今季14勝目。本拠地でのCSファーストステージ開催のためには負けられない2位・西武との直接対決。中7日とローテーションを変更した大一番を130球の力投で制し、感情をむき出しにした。

 9月24日のソフトバンク戦では7回表に茂木の3ランで逆転しながらも、その裏に3失点して再逆転を許した。「前回は点を取ってもらった直後に逆転された。それだけはしないように必死で投げた」。夏前にはプロ野球新となる8試合連続2桁奪三振をマークしたが、最近は完投を意識し球数を減らしていた。

 実に7月26日以来の2桁奪三振。球団では11年の田中(現ヤンキース)に並ぶ球団最多のシーズン10度目の2桁奪三振を達成した。今季214奪三振は西武・菊池を抜き、リーグトップに立ち、4年連続の奪三振王獲得も視界に入った。

 今夏からバス釣りを始めた。オフには主将の嶋や銀次らと早朝に起きて釣り場へと向かう。「リフレッシュになりますね」。投球が良かった時も悪かった時も気持ちをリセットし、夏前に3点台だった防御率もリーグ3位の2・65まで下げた。

 今季、西武戦は0勝2敗。防御率7・11と苦しんだ。チームとしても1分けを挟んで10連敗していた。「悪いイメージを払しょくできた。(CSへ向けて)ただではやられないというところを見せられた」。ゲーム差は2。厳しい状況は続くが、2位浮上への望みをつないだ。そして、CSでの天敵撃破のイメージも内外に示した。(黒野 有仁)

 ≪雄星抜いた214K≫則本(楽)が10三振を奪い、今季10度目のゲーム2桁奪三振をマークした。2桁奪三振のシーズン最多回数は90年野茂英雄(近鉄)の21度だが、10度以上は史上16人目で23度目。チームでは11年田中(現ヤンキース)に並ぶ最多回数になった。また、今季の奪三振は214となり菊池(西)の208を上回るパ最多に浮上。このままトップで4年連続の奪三振王となれば、67〜72年の江夏豊(神)と鈴木啓示(近)の各6年に次ぎ90〜93年野茂に並ぶ歴代3位の連続戴冠となるがどうか。

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