ハム 来季米キャンプ地変更へ、Dバックス使用 世界最高“前線基地”

[ 2017年10月3日 06:31 ]

ダイヤモンドバックスなどが春季キャンプで使用しているソルト・リバー・フィールズ
Photo By ゲッティ=共同

 日本ハムが来年2月に3年目を迎えるアリゾナ州での春季キャンプ地を変更する可能性があることが2日、分かった。今年まで2年間利用したパドレスなどが利用するピオリアの施設「スポーツ・コンプレックス」からダイヤモンドバックスなどが使用する同州スコッツデールの「ソルト・リバー・フィールズ」への変更が有力だ。

 「世界最高レベル」のキャンプ地で18年のスタートを切る。昨年、今年の2次キャンプ地だった沖縄・名護球場は20年のリニューアルオープンを目指して改修工事中で来年は2月20日頃まで同州に滞在する方針(昨年は16日、今年は10日まで滞在)。より長い滞在期間が可能で、施設などの環境面も考慮し、来春はダイヤモンドバックスが使用する施設に変更となりそうだ。

 毎年、栗山監督が「野球だけでなく、いろいろなことを感じてほしい」と期待するなどスケールの大きさを実感できるアリゾナキャンプ。今年まで使用したパ軍の施設も複数のグラウンドとジムが完備されるなど、環境としては申し分なかった。ダ軍の施設は11年開場で総工費100億円以上とも言われ、12年のオープン戦期間には最多記録の36万9393人を集めるなど人気のキャンプ地。広大な敷地内には13面のグラウンドが設置され、選手の動きを細かく解析できる最新鋭のビデオカメラも数多く設置。メイン球場のスコアボードはキャンプ施設では最大クラスとなる縦7・3メートル、横14・6メートルだ。

 ダ軍は98年創設ながら01年にワールドシリーズを制覇するなど地区優勝5度の名門。今季もポストシーズン進出を決めている。通算303勝で歴代2位の4875奪三振を記録したランディ・ジョンソン氏(54)が現在は「球団代表付特別補佐」。昨年は通算601セーブを誇るパ軍のトレバー・ホフマンGM特別補佐(49)が大谷、増井らにチェンジアップを伝授し、今年も多くのパ軍関係者がキャンプ地を訪問しただけに、ダ軍施設でキャンプを行えばジョンソン氏が激励に訪れる可能性は十分ある。ドラフト1位指名が確実な早実の清宮は将来のメジャー移籍を希望しており、入団すれば一足早く「世界」を感じることもできる。

 今季は日本一連覇を達成できず、5位に低迷。オフには「二刀流」の大谷がメジャーに挑戦するだけに、来春キャンプでは発展途上の若手が多い現有戦力の底上げが急務となる。メジャー屈指のキャンプ施設で濃密な時間を過ごし、日本一奪回への足掛かりとする。

続きを表示

2017年10月3日のニュース