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数字が物語るMLB「飛ぶボール」問題…求めたい正確な「物差し」

今季52本塁打を放ったヤンキースのジャッジ
Photo By 共同

 64→111→117。これが一つの答えだろう。15年から3年間の、大リーグでの20本塁打以上した打者の数。いわゆる「飛ぶボール」問題は、数字が雄弁と物語っている。大リーグで中〜長距離打者の「中央値」と思える20本塁打を基準に比較した。

 ロブ・マンフレッド・コミッショナーは主張を曲げていない。「ボールが規定内であることを確信している」との一貫した答え。ただ、大リーグ関係者の共通した認識は、15年シーズンの後半から明らかにボールが変わり始めた、というものだ。ドジャース・ダルビッシュもオールスター戦の公式会見で「16年も前年から変わっていたが、さらに今年は飛ぶようになっているかな、と」と持論を口にしている。これはダルビッシュに限った話ではなく、チームメートのカーショーら多くの大リーグでトップクラスの投手たちの率直な感想だ。

 今季はマーリンズのスタントンが59本塁打し、01年のボンズ、ソーサ以来の60発の大台に王手をかけた。ヤンキースのジャッジは52本塁打で、マグワイアの49発の新人本塁打記録を更新した。

 華のある長距離砲の活躍はリーグ全体を活気づける。94〜95年に及んだストライキで低迷した大リーグ人気を、マグワイアとソーサの本塁打記録更新争いなどのアーチ量産が救ったのも確か。一方で、当時がステロイド全盛と後に暴かれ、多くのアーチストたちが殿堂入りできず、今では「汚れた記録」と揶揄(やゆ)されるのも事実だ。

 スタントンやジャッジに罪はない。フライボール自体が大リーグ全体で増えて、打者のアプローチや技術が本塁打増につながっているという見方もある。オフには再び、ボールについての検証も行われるだろう。少しでも納得でき、分かりやすい答えが必要になる。

 日本プロ野球も11〜12年の「飛ばない統一球」時代は極端な投高打低で、本塁打一本の重みがその前後の年とはまるで違う。記録で楽しめる野球だからこそ、正確な「物差し」が存在していてほしい。(記者コラム・後藤 茂樹)

[ 2017年10月2日 10:20 ]

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