阪神・金本監督、“看板”惜しまず投入 鉄壁リレー「強み」

[ 2017年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―1巨人 ( 2017年9月30日    東京D )

<巨・神>9回から5番手で登板したドリス
Photo By スポニチ

 下克上による日本一を勝ち取るべく、金本阪神が「ノルマ」をクリアした。3年ぶりの2位を決め、本拠地・甲子園でのCS開催権を手中に収めた。金本監督は140試合目での順位確定に「優勝こそできなかったけど、その後の目標は2位だったので…まあ、ホッとしています」と胸をなで下ろした。

 節目の1勝も、今年の勝ちパターンで「らしく」勝ちきった。5回1失点と粘投した先発・岩貞を、1点リードの状況でもスッパリ代えた。三塁側ベンチに迷いなどない。指揮官が全幅の信頼を寄せるリリーフ陣がスタンバイしているからだ。

 「(2位を勝ち取った原動力は)そう(中継ぎ陣)ですね。いっとき、勝てなくなったのはリリーフに疲れが出た時。リリーフが疲れてきて、打たれて逆転されて、勝てなかった。それでリリーフが抑えたらウチは勝てるという。今年はそういうチームですから」

 1点リードの6回は藤川だ。2死一、二塁と一打同点のピンチを迎えるも、ベテランは動じない。代打・亀井を投ゴロに仕留め、鉄壁の「方程式」にバトンをつないだ。1番・陽から始まる7回は、桑原が2点リードを堅守。今季42ホールドポイントとし、マテオと並ぶリーグトップタイに躍り出た。8回は阿部、村田、長野の難敵3人をマテオが圧倒。そして4点リードの9回は、守護神ドリスが締めくくった。

 指揮官も「そこ(リリーフ陣)がウチの一番の強み。ほぼ完ぺきで。特に7回以降はもう9人で終わってくれて。完ぺきでしたね」と最敬礼。6回までにリードを奪い、鉄壁のリリーフ陣で守り切る――。この勝ちパターンに持ち込めれば、向かうところ敵無しだ。(惟任 貴信)

続きを表示

2017年10月1日のニュース