元巨人・鈴木尚広氏 現役離れても探求の日々、指導者になる姿が楽しみ

[ 2017年9月30日 10:15 ]

27日、東京ドームを訪れた鈴木尚広氏。右は巨人・高橋監督
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 昨季限りで現役を引退した、元巨人・鈴木尚広氏と久しぶりに顔を合わせた。解説の仕事で訪れた東京ドーム。全く変わっていない体型に驚かされた。「体重は変わっていないよ」と現役時代のスーツを普通に着こなしていた。

 代走のスペシャリストとして、通算228盗塁。200盗塁以上をマークした選手では盗塁成功率・829は史上最高の数字だった。朝一番で球場入りし、ナイターの終盤の出番に備える姿勢は、まさしくプロだった。

 「最初は視野が狭かったけど、代走で出る度にいろいろなところが見えるようになった」と振り返る。投手のちょっとした仕草や、配球を考えてバッテリーが変化球を選択しそうなカウントでスタートを切るようになり、成功率は格段に上がったという。

 野球教室で少年にアドバイスを送ったり、解説をしながら過ごす日々。現役を終えても、探究心も持ち続けている。年内には「精神面の勉強をしたいから」と泊まり込みのメンタルトレーニング合宿に参加するという。盗塁技術を教えられる貴重な存在。いつの日か、指導者としてグラウンドに戻ってくる日を楽しみにしている。(記者コラム・川島 毅洋)

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2017年9月30日のニュース