ソフトB 61年ぶり92勝 内川、柳田不在でもデスパ逆転口火35号

[ 2017年9月29日 08:42 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―5西武 ( 2017年9月28日    ヤフオクドーム )

<ソ・西>2回無死、左越えソロを放つデスパイネ
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 柳田が不在でもデスパイネがいる。ソフトバンクの4番が豪快な一発で流れを呼び込んだ。2点を追う2回先頭。西武・岡本の外角スライダーをバックスクリーンへ運んだ。リーグ2位のレアード(日本ハム)に3本差とし、本塁打王の足場を固める35号ソロだ。

 「初回に点を取られた後で、まず1点返せて良かった。自分のスイングで完璧に捉えられた」

 1点を追う3回1死満塁では三遊間へ痛烈な打球を放った。バックハンドでの捕球を試みた西武・源田の失策を誘い、一気に逆転。2打点を積み上げてリーグトップの102打点と伸ばし、リーグ2冠が見えてきた。主砲のバットで勢いづき、5回には高谷が右越え1号3ラン。「残り試合も少ないので、まさかホームランを打てるとは思っていなかった。いい形で反応できた」。主砲から脇役がつながり、CSファイナルSで対戦可能性がある西武を突き放した。

 左手親指骨折で戦線離脱していた内川も30日に1軍合流する。柳田も来月18日からのCSファイナル出場へ、必死のリハビリを行う。今季12球団トップの162本塁打の強力打線。プロ野球通算10万号の節目へあと4本と迫ったが、今季一番貢献してきたのがソフトバンクだ。

 56年に西鉄と南海が96勝(154試合制)を挙げて以来、61年ぶりの92勝。歴史的勝利を重ねても工藤監督は「先制点を防ぐ方法をバッテリーが見つけないと。ベンチの選手も調子を上げてもらいたい」と話す。日本一奪回へ、チーム力のさらなる上積みを図る。

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