ソフトバンクの優勝奪回を支えたあの投手

[ 2017年9月26日 13:15 ]

2年ぶりのパ・リーグ優勝を決め、胴上げされるソフトバンクの工藤監督
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 圧倒的な強さでソフトバンクがパ・リーグを制した。2年ぶりに宙に舞った工藤監督が「MVP」と表現したのが、屋台骨として盤石な投手陣を支えた中継ぎ陣だった。昨季から森福、故障でスアレスが抜けたが、10年目の岩崎がその穴を完璧に埋めてみせた。

 07年から4年間、ソフトバンク担当をさせてもらった。岩崎は07年に日本ハム・中田の外れ1位で市立船橋から入団。1年目から知っている選手だけに担当を外れても気になっていた。もともとポテンシャルは高かったが、ここまでの活躍には驚くばかりだ。

 24日は10年の摂津に並ぶ、球団タイの登板71試合に到達。46ホールドポイントは球団新記録となり、初のタイトルとなる「最優秀中継ぎ投手」の獲得が決まった。「勝ちパターンでしっかり投げられた」。防御率も1点台。9回のサファテにつなぐ、欠かせないピースとしてチームを支えた。

 今でも鮮明に覚えているが、入団時は線が細かった。直球のキレはあったが、体重が少ないこともあり「球が少し軽い」と表現されることが多かった。体格に比例して、スタミナも不足。昨年途中まで、先発、中継ぎの適性が定まらずにいた。それが昨年終盤に現在のポジションで起用され、結果を残し続けた。

 大きいのは「メンタル」だという。先発は週に1回。「自分の性格だと、振り返りすいて考えすぎてしまう」。中継ぎは打たれても翌日には試合、登板機会がある。「下を向いているというか、考え込む時間がない」。無欲で無心で腕を振ることで、安定した投球を残せるようになった。

 この先にはCS、そして日本シリーズが待ち受ける。先発陣が6回を投げきれば勝ちパターンにつなげる、ソフトバンクの優位は揺るがないだろう。初めての大舞台でも、岩崎には成長した姿を披露してほしい。(記者コラム・川手 達矢)

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