金本監督悔しい 菅野の前にわずか2安打「そのうち打てるだろうじゃ…」

[ 2017年9月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―2巨人 ( 2017年9月20日    甲子園 )

<神・巨>9回2死、糸井は菅野(右)の前に一ゴロに倒れ試合終了
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 見せ場すらつくれないままゲームセットの声を聞いた。9回2死、阪神・糸井が一ゴロに倒れて今季11度目の零封負け。その糸井の連続試合安打も12試合でストップした。菅野にまったく歯が立たず、金本監督は悔しさをあらわにした。

 「毎回、毎回やられてますから…。打てなかった、いいピッチャーだった。はい、終わりじゃなしに。それだったら成長がない。そのうち打てるだろうじゃ、こんなピッチャーは絶対に打てません」

 仕切り直しとするはずだった。18日の広島戦に敗れて、目の前で胴上げされる屈辱を味わった。19日の練習前には円陣を組み、「優勝はなくなったけど、2位を確保しよう。気持ちを切り替えてやっていこう」と大号令。しかし選手たちへの直接メッセージも、菅野攻略にはつながらなかった。

 今季最少タイのわずか2安打。唯一、得点圏に走者を進めた3回2死二塁も糸井が内角への150キロに詰まって投ゴロ。4回には先頭打者の上本が右前打し、続く福留の痛烈な一打は右翼手の正面を突くライナー…。1死一塁と変わって4番・大山が三ゴロ併殺。少ないチャンスを生かせなかった。

 「普段からそういうピッチャーを打てるように、どうやったら打てるかということを考えて。特に若い選手、中堅の選手は、こういうピッチャーを打つための練習というか。それを目標にやってほしいと思うし」

 対巨人は8勝13敗2分けで、甲子園に限っても3勝7敗2分けと分は悪い。2位を死守しても、3位巨人と甲子園でCSを戦う可能性は十分にある。菅野には甲子園で5連敗となり、過去11度の対戦で新人だった13年7月16日の対戦で3得点したのが最多。金本監督が若手選手に期待する伸びしろも、実は、ほとんど時間はない。 (山本 浩之)

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