巨人11年連続CS危機…自滅4位転落 吉川光ブチ壊し8失点

[ 2017年9月20日 05:50 ]

セ・リーグ   巨人2―10中日 ( 2017年9月19日    ナゴヤD )

4回、三者連続で四球を出し首をひねる吉川光
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 CSを争っているチームとは思えない惨敗。球場に巨人ファンのため息が充満した。5位・中日に約1カ月ぶりの連敗。同率3位で並んでいたDeNAは試合がなく、7日ぶりに4位転落となった。

 球団ワースト記録の13連敗を喫した6月8日の西武戦以来、今季5度目の2桁失点。吉川光の投球について高橋監督は「8、9番に四球がね。ちょっとそこは言いようがない」と厳しい表情だった。

 0―2の4回に左腕が崩れた。1点を許し、なおも無死二、三塁で8番・武山に四球。投手の小笠原にはスライダーで空振りを奪ったが、ここから4球連続ボールで痛恨の押し出し四球。続く京田にもストレートの四球を与えて交代した。

 「ストライクゾーンで勝負ができなかった。チームに申し訳ない」。3回0/3を5四球、8失点。最後はまさかの3者連続四球、8球連続ボールだった。代わった田原も松井佑に満塁弾、ゲレーロにもソロを浴び、今季初の1イニング8失点を喫した。

 女房役の失策も、大量失点につながった。4回無死一塁で阿部がフルカウントから四球を選んだ。一塁走者はスタートを切り、捕手・小林は二塁へ送球。ベースカバーに入った坂本勇がはじき、一、三塁となった。小林が「ストライクだと思って投げた」と振り返ったプレーに、村田ヘッドコーチは「(坂本)勇人が止めないとアカン」と指摘した。

 11年連続CS出場へ、残りは10試合。投手が崩れ、守備は乱れ、打線も沈黙した。「どっちもどっち。リズムをつくることも必要だし、悪い中で守ってやることも必要」と高橋監督。こんな試合は、もう許されない。 (川島 毅洋)

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2017年9月20日のニュース