緒方監督「選手としての第一歩」思い出の甲子園で胴上げ 赤松&誠也も駆けつけた!

[ 2017年9月18日 17:55 ]

セ・リーグ   広島3―2阪神 ( 甲子園 )

セ・リーグ連覇を果たし、ナインに胴上げされる緒方監督
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 守護神の中崎が伊藤隼を遊撃フライに打ち取ると、マウンド付近に一瞬で歓喜の輪が広がった。広島が25年ぶりにセ・リーグを制した昨季から2年連続8度目の優勝。連覇が決まると目を潤ませ、顔を手で覆った緒方孝市監督(48)はスタッフと熱い握手をかわした後、ともに戦ってきた選手たちの手で11度宙に舞った。

 胴上げの後、スタンドの歓声に両手を挙げて応え、一礼してから優勝監督インタビューに立った指揮官が「ありがとうございます!」と声を張ると、敵地とは思えないほど甲子園を真っ赤に染めたカープファンからは地鳴りのような大歓声。「この甲子園球場というのは自分のプロ野球選手としての第一歩目のグラウンドでした。その思い出の詰まった甲子園球場でこうして胴上げをしていただいて本当にうれしかったです。心からうれしかったです」と29年前の1988年9月17日の阪神戦でプロ初出場、初スタメンを果たしてプロ初安打が初本塁打と記録づくめのデビュー戦となった思い出の甲子園での優勝決定を喜んだ。

 25年ぶりの優勝となった昨年は9月10日に東京ドームで宙を舞い、今年は8日遅れて甲子園での胴上げ。「昨年25年ぶりにリーグ優勝して本当に広島のファンの方に心から喜んでもらえて、優勝パレードでファンの方と選手たちが素晴らしい時間を過ごした。あの時をもう一度今季味わいたいと思って、選手は本当にキャンプから頑張ってくれました」と連覇を振り返った。

 1月に胃がん手術を受けた赤松と、8月に右内くるぶし骨折で離脱した若き主砲・鈴木も敵地に駆けつけ、赤いユニホームを身にまとって胴上げに参加。鈴木は両肩を支えられながらの参加となったが、終始笑顔を弾けさせた。「シーズン途中、怪我人が出て苦しい時期もありましたが、勝負どころの9月で選手が一気にラストスパートかけてくれて力を見せつけてくれた。本当に頼もしい選手たちです」とカープ戦士を称え、「選手は本当に成長したと思います。そして、何よりその成長を助けているのはファンの方の熱い声援。ファンとともに戦いながら選手も力を発揮できたと思います」とファンに感謝のメッセージを送った。

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