狩野、涙の引退会見 阪神一筋「17年間もできたことは誇り」

[ 2017年9月18日 12:52 ]

引退会見で涙を浮かべる狩野
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 阪神の狩野恵輔外野手(36)が18日、兵庫県西宮市内の球団事務所で現役引退会見した。紺のスーツ姿で阪神一筋の17年間を振り返り最後は涙、涙となった。

 「今はすっきりしている。実力が落ちてきたと感じ引き際かなと。7月末にくらいに引退しようかなと。最後に1軍に上がって、できればまだやれるかなと思ったが最後三振して無理かなと思った」

 引退を覚悟して臨んだ今季は開幕1軍も4月5日に2軍落ち。以降は2軍暮らしが続き8月末に再昇格したが結果が出ず、再び降格した。家族に伝えた際には「奥さんよりも子供の方が泣いていて自分もウルっと来た」。金本監督には9月上旬に伝え「お疲れさん。また飯行こう」と労われたという。

 強肩強打の捕手として2000年ドラフト3位で阪神入団。04年9月22日広島戦でプロ初出場。07年4月20日の巨人戦で延長12回に代打出場し初安打となるサヨナラ適時打を放った。09年には開幕マスクを被るなど自己最多127試合に出場したが、その後はケガなどにも悩まされ不本意なシーズンが続いた。今季は5試合出場にとどまっていた。通算402試合に出場し783打数200安打の打率・255、18本塁打、91打点だった。

 思い出を聞かれると「初安打となったサヨナラ打は大切な思い出。初アーチも手応えがあった。あの時は出来すぎやったなと思う」と振り返った。甲子園とはと聞かれ「世界一(の球場)です」と即答。「阪神で17年間、こんなに愛された選手はいないと思う。支えられ17年間できたことが僕の誇りです」。

 引退セレモニーはファームでの公式戦が予定されている。

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