金本監督「福留もフル回転で」2位死守へノルマ80勝

[ 2017年9月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―中日(台風18号の影響で中止) ( 2017年9月17日    甲子園 )

広島戦を前に笑顔で練習を見守る金本監督
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 阪神・金本監督は中日戦が中止となった17日、今季最終目標を「80勝」に設定した。眼前での広島の胴上げ阻止を厳命した上で、残り試合の戦いについて「80勝くらいを目指して勝てればいい。そこ(80勝)、やっぱり頑張っていきたい」とノルマを掲げた。

 「80勝」は指揮官が開幕から掲げた「月間貯金3」の集大成だ。目下71勝56敗3分け。80勝到達には残り13試合で9勝する必要がある。仮に引き分け無しで到達なら最終成績は80勝60敗3分けとなり、実質6カ月間のシーズンで貯金18以上をクリア。就任2年目に掲げた年間ノルマ達成となる。阪神のシーズン80勝は1シーズン制となった1939年以降、過去78シーズンで5度しかなく、うち3度は優勝。達成監督も64年の藤本定義、03年の星野仙一、05、06、08年の岡田彰布の3人しかいない。言わば優勝に匹敵する勝利数で、来季の自信にもつながる数字だ。

 勝利を積み重ねることが、クライマックス・シリーズ(CS)の戦いにもつながる。残り13試合のうち10試合はCSで戦う可能性のある球団(広島2、巨人3、DeNA5)が相手。そこを勝ち抜いて80勝に到達できればCSへ向けても大きな自信となるはずだ。

 「まあ、2位確保に向けての戦いだけど、早く決めたいしね。早く決めて、早くCSに向けての態勢を取りたい。順位が決まれば、いろいろやりやすい」

 まずは甲子園でのCSファーストステージ開催へ向けた2位確保が先決。それまでは「(福留は2位が決まるまでは)フル回転で。おじさんに頑張ってもらいましょう」と、定期的に休養日を設けていたベテラン主砲もフル投入する方針を示した。2位を決めれば若手を試すなど様々な試みも可能となる。その上で80勝――。「育てながら勝つ」が大方針の金本阪神は、1試合も無駄にしない。(惟任 貴信)

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2017年9月18日のニュース