虎投5人衆 史上初60試合登板全員達成なるか 残り13戦

[ 2017年9月17日 05:53 ]

キャッチボールで調整する桑原
Photo By スポニチ

 阪神にプロ野球史上初の「60試合登板クインテッド」が誕生する可能性が高まった。

 昨季1軍未登板からセットアッパーへ飛躍を遂げた桑原は既に62試合に投げて“大台”を突破。59試合の岩崎が次ぐ。必勝継投を担うドリスとマテオも同じ58試合で続き、高橋も加入1年目の昨季54試合を上回る56試合で貢献してきた。残り13試合で最大連戦は5。桑原以外の4人も「60」到達が十分可能で、5人がそろえば史上初の快挙になる。

 阪神での60試合登板以上は直近では10年(渡辺、久保田、西村)にあった3人が過去最多。他球団を見渡しても15年楽天、16年巨人の4人が最多で、同一チーム5人は過去に例がない。2位確定までは変わらぬフル回転を期待され、今季から中継ぎ転向した岩崎が代表するように誓った。

 「開幕前は60試合は想像できなかった。でも、今はチームのためにという思いだけで投げている。一気に2(試合)増えるわけでもないので、1試合、1試合やっていきたい」

 香田投手コーチも「それだけ開幕から安定して投げてきてくれたということ。連戦が続くわけでもないし、連投も3ぐらいに抑えてきたつもり」と信頼を寄せ、今後も惜しまず投入していく方針を強調した。優勝は難しい情勢でも、貯金15で2位につける今季躍進の大きな原動力が救援陣にあることは金本監督も認めるところ。献身的に身を粉にしてきた男たちに“偉業達成”の時が近づいてきた。(遠藤 礼)

続きを表示

2017年9月17日のニュース