【こんな記録にも注目】“無駄球”ない巨人マイコラス 制球王&奪三振の両獲りだ

[ 2017年9月16日 08:55 ]

ノックを受けるマイコラス
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 「K/BB」という指標がある。投手の奪三振数を与四球数で割った数値で、守備の影響を受けない三振、四球の比率は投手能力の高さ、特に制球力の良さを示す。一流投手は3・5を超えるこの指標で、巨人・マイコラスは今季8・45。阪神・秋山の8・77に次いで12球団2位につける。2リーグ制以降、8以上をマークしたのは7人しかいない。

 リーグトップの169奪三振に対して四球は20個と少ない。「不必要な出塁は避けたい。相手に向かっていく気持ちを持っていること。それが四球を少なくして、三振を多くしている」。顕著だったのが8月16日ヤクルト戦。7回無失点で自身最多12三振を奪い、無四球だった。全24打者に初球ボールだったのは5度だけ。3球三振が5度あった。「無駄球」を投げずに勝負しているのが分かる。

 もう一つの特徴がカーブの多さ。木村投手兼トレーニングコーチは「カーブがいいときは三振の多さに比例している」と分析する。前回9月10日のヤクルト戦では全104球中、21%にあたる22球も投じた。8つ奪った三振のうち、6つは途中にカーブを織り交ぜた。

 マイコラスには「チャンスがあれば奪三振のタイトルを獲りたい」という思いもある。 (神田 佑)

 ▼巨人・村田バッテリーコーチ 球種が多彩で的が絞りづらい。追い込みやすくもなる。全てを勝負球に使える。

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2017年9月16日のニュース