金本監督「まずは2位の確保」“新たな戦い”甲子園CS厳命

[ 2017年9月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―中日 ( 2017年9月16日    甲子園 )

練習中、大きなジェスチャーを見せる金本監督
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 阪神の金本知憲監督(49)が15日、クライマックス・シリーズ(CS)進出へ向けてリーグ2位の死守を誓った。すでに広島の優勝マジックは「1」。V逸が目前の状況下で、次なる目標を初めて公言した。

 「まずは2位の確保」。3位の巨人とは5・5ゲーム差だが、直接対決は3試合あり決して油断できない現状がある。残り13試合。3年ぶりとなるCS本拠地開催を狙う金本阪神がラストスパートをかける。

 厳しい現実を受け止めていた。前日14日の巨人戦は9回に追いつかれ、延長12回ドロー。先に勝利し優勝マジックを「1」としていた広島の胴上げを阻止したのはせめてもの意地でも、屈辱の瞬間が訪れるのも時間の問題となった。「(優勝は)もう無理ですよ…」。今季は130試合を戦い抜いてきた金本監督も、初めて苦しい胸中を吐露。しかし即座に、その目をCSへと向けた。

 「まずは2位の確保でしょう。本拠地の甲子園でCSはやらないといけない」

 12年ぶりのリーグ優勝は風前の灯火でも、日本一の可能性は残されている。当面の目標は2位でのCS進出。甲子園での開催権獲得へ向けた、新たな戦いがすぐに始まる。

 「まったく油断はしていない。危機感はある。2位だからといって楽観はしていない」

 指揮官が厳しい表情を崩さなかったのは、危機感を感じているからだ。前カードとなった12日からの巨人3連戦では痛恨の1敗2引き分け。しかも、2分けとも9回に追いつかれる展開だった。3位・巨人とのゲーム差は5・5で、直接対決も3試合残される。順位が入れ替わる可能性があるだけに、“早期決着”を念頭に置く。

 「何があるか、わからないし、早く(2位を)決めたい」

 そのためには、ミスを減らさなければならない。前日14日の巨人戦でもサインミスや拙攻、拙守などの影響で白星を逃した。ましてや、CSを含めた短期決戦では、わずかなミスが悲劇を招く。「短期決戦ではミスが命取りだから。そのワンプレーで決まってしまう」。今後はより気の抜けないプレーが求められる。

 残り13試合。最後の最後までファイティングポーズは崩さない。金本阪神は今後もチームスローガンの「挑む」を実行し続ける。(山本 浩之)

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2017年9月16日のニュース