工藤ソフト、パ最速舞いへ!V打&2戦連発デスパでV王手

[ 2017年9月15日 06:20 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―4オリックス ( 2017年9月14日    ヤフオクD )

4回無死一塁、2ランを放ったデスパイネはベンチ前で一走・柳田(左)と一緒にお決まりのポーズ
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 15年にソフトバンクが達成した最速リーグ制覇更新も見えた。歓喜の瞬間まであと1勝に迫った工藤監督は「マジックが1になったのであさって(16日)の試合を全力で勝ちにいく」と言葉に力を込めた。

 苦しい展開を救ったのが、デスパイネだ。3点差を追いつかれた直後の6回2死満塁。金田の外角150キロを強振せず、コンパクトに振った。柵越えは頭の片隅にもない。打球は中前へと抜ける2点適時打。ベース上で生還を確認したキューバの至宝は、一塁ベンチに思い切り、右の拳を突き上げた。

 「前に飛ばそうと思った。安打で勝ち越せたのは最高の気分だ。勝利を確信したよ」

 1点ビハインドの4回無死一塁では追い込まれながらも、外角低めのナックルカーブを、中堅左に運ぶ逆転2ラン。これでリーグ単独トップの32号で球団史上初の助っ人キングへ視界良好。さらにこの日は4打点も加えて94打点とし、トップを走る柳田に1打点差とし、2冠も見えた。

 お立ち台は母国の後輩・モイネロと立った。「この時期にモイネロと上がれてうれしい。これから何度でも上がりたいね」。10日までの千葉遠征ではこの後輩左腕を連れて、昨年までのホームタウンで焼き肉ざんまい。来日時は針金のような細身だったモイネロの体重は5キロ以上増え、このキューバコンビで白星を積み重ねてきた。

 「デスパイネは打席で打つ球を考えている。狙い球が当たればヒットになる確率は高いよ」と工藤監督。3位・楽天が西武に敗れて優勝マジックは2つ減った。16日の西武戦で勝つか引き分ければ、「9月17日」の最速記録を1日塗り替える。「本当はホームで決めたかったが、気持ちを切り替え、土曜日に決めたい」。2年ぶり18度目の頂点へ、デスパイネは再び打棒を爆発させる。(福浦 健太郎)

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2017年9月15日のニュース